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アイメイクの鍵はまつ毛にあり!引き算で印象的な目元づくり

  • 2022.5.9
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目元が決まると自信もつくなりたい私をかなえるアイメイクを楽しんで

ときに、言葉以上に感情を表現する瞳は、他者とコミュニケーションを取るうえで重要な役割を担うもの。顔の雰囲気を大きく左右するパーツだからこそ、美しい目元をつくり出すためのアイメイクには、女性たちの関心が集まります。

「ほんの数秒で決まる第一印象を左右するのも目なんです」と話してくれたのはモデルでアイデザイナーのNANAMIさん。

今回伺うのは、理想の瞳に近づくためのアイメイクやアイデザインのお話。
「目元を美しく見せるためのコツをつかんで、変わる自分を楽しんで」と前向きな言葉をかけてくれるNANAMIさん流のまつ毛を生かした目元づくりをマスターして、今よりもっと魅力的な自分を手に入れませんか?

盛りすぎないのがコツ! NANAMIさん流ナチュラルアイメイク

NANAMIさん
まつ毛ケアのプロフェッショナルとして働きながら、モデルとしても表現活動を続けているNANAMIさん

職業柄トレンドにも詳しく、自分に似合うものを知り尽くしたNANAMIさんのアイメイクは、自然体なのにキラリと輝く今っぽさを潜ませています。そんな彼女に、お気に入りメイクのポイントについて話してもらうと「足す部分と引く部分のバランス」を見極めることが大切だと説いてくれました。

アイメイクPOINT1.
アイシャドウを塗る前にクリームシャドウなどのベースをオン
「足す、引くのメイクをする前に、クリームシャドウなどでベースを整えておく一手間が大事です。まぶたの色を均一にしておくと、その後アイシャドウをのせると発色の美しさに違いが出ますよ」

アイメイクPOINT2.
まつ毛が際立つアイシャドウカラーをチョイス
NANAMIさんのまつ毛メイクの基本“ナチュラル感”を助けるアイシャドウをチョイス。「まつ毛をきれいに見せたいときは暖色のアイシャドウがおすすめ。今回はバーガンディ系のアイシャドウを選びました」

NANAMIさん
「バーガンディ系のアイシャドウは肌なじみがよいので、メイク初心者の方でも扱いやすいと思います」

アイメイクPOINT3.
涙袋と二重幅を延長するラインを入れてさりげなく「盛る」
「極薄ブラウンのライナーで二重の線をなぞって影をつけます。実際の二重より少し長めに描いて目の幅が広く見えるようにフェイク。涙袋も描くと目元に立体感が出ます」

アイメイクPOINT4.
マスカラの液はオフして少量を薄く塗る
「余分な液はティッシュなどでオフしてからのせると薄づきに。小さなことですが引き算メイクの基本で、自然な長いまつ毛を演出するのに重要です。マスカラがダマになりやすい人はコームを使うのもおすすめです」

アイメイクPOINT5.
まつエクをしているときはアイシャドウ、アイラインは薄めに
まつエクで長さやカールを出している場合は、それだけで目元にインパクトがあるので、アイメイクは控えめに。引き算することで、逆に洗練された瞳を強調します。「マスカラは塗らなくてよいですし、アイシャドウも薄く塗るのみ。人によってはアイラインもなしでOKです」

【アイメイクに使用したアイテム】

使用アイテム
(左から)アディクションのアイシャドウ(使用色の色番は上段左から右へ003T 、085、080、下段右の011C)、ケイトのダブルラインエキスパート LB-1、UZUのアイオープニングライナー ブラック、スカルプDのボーテ ピュアフリーマスカラ(ダークブラウン)

A. アディクションのアイシャドウ
それぞれシングルで購入し、お気に入りの色だけ集めた自分だけのパレットにカスタマイズ。「ベースで使っているのはクリームシャドウなのでツヤが出ます。バーガンディ系の色のシャドウは大人っぽい目元をつくるのに便利」

B. ケイトのダブルラインエキスパート LB-1
陰影づくりに。「5年ほど前から使っていて、何度もリピート中。涙袋を描くのにシャドウを使うと不自然になってしまうのですが、これならナチュラルに目元に影をつくってくれます。

C. UZUのアイオープニングライナー
「ブラックを愛用中。にじみにくく、ペン先が細いので描きやすいです」

D. スカルプDのボーテ ピュアフリーマスカラ(ダークブラウン)
「コームに液がぼてっとのらないのでナチュラルで長いまつ毛に。お湯で落とせるフィルムタイプのため、メイクを落とすときにもストレスにならず、まつ毛に負担をかけません」

【メイク手順】
1. 3色のアイシャドウを塗る

アディクションの明るいベージュのアイシャドウベース(パレット下段の右)を指にとり、上下のアイホール全体に塗った後、グレージュ系ピンクのアイシャドウ(パレット上段の右)をブラシにとってアイホール全体に重ねて塗り、さらにバーガンディ系のアイシャドウ(パレット上段の中央)を上まぶたの二重幅と、下まぶたにブラシで重ねる。目の幅を広く見せるため、ブラウン味のある濃いプラムカラー(パレット上段の左)を指で目尻の部分のみに塗る。

2.涙袋の影を描き二重線を延長する

極薄ブラウンのダブルライナーで涙袋の影を描いたら、二重線をなぞるように延長ラインを引く。このとき、もともとの長さより延ばして描くとナチュラルに目を大きく見せることができる。

3.インラインを引く

黒いリキッドアイライナーで上まぶたのキワにインラインを引き、瞳をくっきりさせる。まつ毛で目力をアップさせるので、アイラインは仕込み程度に。

4.マスカラを塗る

ビューラーをしてから一本一本のまつ毛がセパレートするように根元から黒いマスカラを塗る。下まつ毛にもしっかり塗るのがポイント。

瞳を印象的に見せようと思うと、ついつい盛りたくなってしまいますが、NANAMIさん流メイクはさりげなさが重要。涙袋に影を入れたり、アイラインもインラインのみにとどめるだけで目元は際立ち、自然な立体感はつくれることをレクチャーしてくれました。

自然体なのに目力アップ! 初心者でも使いこなせるおすすめコスメ

コスメにも詳しいNANAMIさんに、ナチュラルなのに力強い瞳がつくれるアイテムを推薦してもらいました。どれもNANAMIさん自身が実際使用してみて、メイク初心者でも扱いやすいと太鼓判を押したもの。

使用アイテム
(左から)シュウウエムラのアイ フォイル サクラアジュール、CAROME.のウォータープルーフ リキッドアイライナー ブラック、ナチュラグラッセ ブライトタッチ リキッド ピンクベージュ、RMKのアイライナー&マスカラ 01 ゴールドダイヤモンド

A. シュウウエムラのアイ フォイル サクラアジュール
リキッドタイプのアイシャドウ。「ガラスのような細かいラメのきらめきで、ポイントメイクに使えます。下まぶたの目頭の下あたりに少し塗ってあげると涙袋がぷくっとして見えてかわいいです。今日のセルフメイクよりも、さらにナチュラルに見せたいときにはこれがおすすめ。色味はほぼ出ないので、ラメの輝きのみで目を際立たせることによって澄んだ印象の瞳に」

B. CAROME.のウォータープルーフ リキッドアイライナー ブラック
「とにかくにじまないし、ヨレない。アイラインを描くのが苦手な人にもってこいのアイテムです。これから汗をかく季節になるので、1本あると心強いと思います」

C. ナチュラグラッセ ブライトタッチ リキッド ピンクベージュ
目元用のファンデーションとして使っているもの。「ベースが整っていないとせっかくのアイメイクも映えません。乾燥しやすい目元をみずみずしく潤わせてくれます。せっけんで落とせて肌にやさしいところも気に入っています」

D. RMKのアイライナー&マスカラ 01 ゴールドダイヤモンド
1本でアイライナーとマスカラ、二役こなせるWエンドタイプ。「マスカラは黒で、アイライナーはゴールド系。マスカラはいつもよりまつ毛をしっかりめに見せたいときに使います。よく伸びて、自然なのに濃密な仕上がりになります」

美しいメイクをアシストする、アイデザインとは

遠くを見るNANAMIさん
「髪型を変えるのと同じ感覚でまつ毛もアップデートして、自分らしさを楽しんでほしいです」

NANAMIさんがメイクに詳しいのは、女性たちの美を預かるアイデザイナーとしても活動しているから。アイデザイナーという職業についても教えてもらいました。

「アイデザイナーはまつ毛エクステやまつ毛パーマなど、目元を魅力的に見せるためのビューティケアを行う技術者です。わかりやすくたとえると、美容師さんが髪にカラーやパーマを施して、がらっと印象を変えるのと同じ。エクステの種類もどんどん増えていますし、新しい薬剤も開発されているので、いろんなデザインが可能になっています」

10代の頃からメイクが大好きだったNANAMIさん。将来は美容にまつわる仕事がしたいと美容学校に進学し、就職活動する中でアイデザイナーという職種があることを知ったそう。

「当時は今ほどアイデザイナーという職業が知られていなかったと思います。実際にサロンに行き、初めてエクステをつけたときは手軽さに驚きました。メイクも時短で終わるから朝が楽だし、何より目の印象が想像以上に変わるのがおもしろくて、これを仕事にしてみたいなと思ったんですよね」

プロの手に頼ればさらに素敵な目元に。まつエク&パーマのオーダー法

印象的な目元づくりにはまつエクやまつ毛パーマなど、プロの手を借りるという選択もあることをNANAMIさんが教えてくれました。サロンでの人気のオーダーを教えていただくとともに、デザインのポイントもお伺いしました。

<ナチュラルに盛りたい人はパーマのみ>

まつ毛がきれいにカールされるだけでも瞳は大きく、印象的に。
「自然な仕上がりを重視するならパーマがおすすめです。パーマは、根元か、毛先にかけるふたつの方法があり、もとが下がりまつ毛の方は根元からかけるのがおすすめ。まぶたが少し上向きになって白目が見える部分が増えるのでより目力がアップします。毛先にかけるとくりんとした丸いフォルムになるので甘い雰囲気になります」

<気分を変えたいならブラウンがトレンド!>

色展開が豊富なカラーエクステは透明感を与えながら新しい印象になるブラウンが本命。「最近の傾向として、カラフルな色よりもブラウン系のエクステが人気。ダークブラウンやカーキ寄りのブラウン、色味が薄いものなど、一口にブラウンといってもさまざまな種類があるのでニュアンスのある目元をデザインできます。なじみがよいので、エクステ初心者の方にもぴったりです」

<大人っぽい雰囲気にしたい人は目尻を長めに>

ポイントはエクステをつける場所にあり。「目尻にエクステを足すと切れ長の目元を演出できます。洗練された瞳になるのと同時に目の幅も出せるので目元の印象が強まります。ブラウンだとナチュラルですが、より大人っぽくしたいときはブラックの選択肢も」

<女性らしい雰囲気にしたい人は中央を長めに>

フェミニンな目元は、普遍的に憧れの存在。「中央のまつ毛が長いと目が丸く見えて甘い印象になるので、中央にエクステを足します。わざとらしくならないように、あとは本数や色味をカウンセリングしながら調節していきます」

エクステは月に1回、パーマは1ヶ月半に1回のペースでメンテナンスをするといいそう。
「エクステにも細いタイプのものがたくさんあるので、自然に目元を際立たせられますし、ダメージを与えずにカールがつけられる、次世代まつ毛パーマなども開発されています。相談しながらなりたい目元をかなえていきましょう」とNANAMIさん。

まつ毛エクステやまつ毛パーマは自分らしいきれいをかなえたい女性たちみんなにチャレンジしてほしいもの。「まつ毛が美しいと、相乗効果でアイメイクの完成度も高くなります。まずは、目元でいろんな女性像を語れることを知り、自分らしさに磨きをかけていきましょう!」

NANAMIさん
「自分の瞳を今よりもっと好きになって、ファッションもメイクもさらに楽しんでほしいです!」
PROFILE
NANAMI

モデル・アイデザイナー

モデル業の傍ら、トレンドの先端を走るサロン『L by HOME』のアイデザイナーとして活躍中。Instagramのフォロワーは約40万人を超え、感度の高いライフスタイル全体に注目が集まる。YouTube 「NANAMI チャンネル」も配信中。

Instagram:https://www.instagram.com/nanami023/?hl=ja

CREDIT

取材・文/渡辺愛 編集/杉江はるよ(Roaster) 撮影/服部希代野 イラスト/蔵元あかり(Roaster)

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