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シンママ必読! 国語力を養って子どもの成績がUPする「図書館」活用術

  • 2015.9.26
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【ママからのご相談】

30代シンママ、2人の子持ちです。子どもの成績を伸ばしてあげたいと思っています。しかし、仕事を掛け持ちしているので勉強を見てあげることもできませんし、経済的に塾に通わせることも難しいです。家庭学習だけでカバーできる、 何かいい方法はありませんか?

●A. 図書館を利用して文字に触れる機会を増やし、国語力をつけてあげましょう。

こんにちは。学習塾で講師をしていたことのあるフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

相談者様は、シングルマザーということで、とても大変な思いをしてお子さんを育てていらっしゃるのですね。「爪の垢を煎じて飲ませていただきたい!」と思ってしまいました。仕事と家事と育児を一生懸命にこなして、お子さんの学力のことにも手を抜かない精神が本当に素晴らしいと思います。

学力を伸ばしてあげたいとお考えでしたら、図書館を活用し、国語力を伸ばすことから始めることをおすすめします!

私が塾で講師をしていたときは、親御さんとの面談で必ず、「図書館を活用してみてください」と話をさせていただきました。活用してくださったお子さんはみんな学力が伸びました。私はその事実をこの目で見ています。

●国語力が学力の前提となるワケ

算数・国語・理科・社会など、全ての教科は日本語で書かれています。どんなものでも日本語で書かれていますよね。日本語(国語)がわからないと言葉を理解できていないと先に進めないということになります。

公文式創始者である公文公先生は、こうおっしゃっています。『学力の前提としてまず必要なのは国語力である』と。

今、相談者様のお子さまが何歳であるかわかりませんが、小学校に入ると必ず音読の宿題があります。これは教科書をスラスラ読める力をつけるためです。

国語力がないとスラスラとは読めません。突っかかったり、うまく読めないのです。それは、書いてある内容が理解できないところからきています。言葉の読み、意味、使い方を知るには、読んでわかる力、つまり“読解力”をつけてあげることが大切です。そして読解力がつくと、成績アップにつながります。

音読の宿題はまさにその“読解力”をつけさせることが目的です。また、教科書に掲載されている言葉だけではなく、もっともっと言葉の世界を広げてあげることも大切です。

しかし、本は高いので何十冊もそろえるのは難しいですよね。置き場所にも困りますから。そこで活用して欲しいのが図書館なのです。

●図書館のいいところ

図書館には、さまざまな分野の本がちゃんと分類されていますし、たくさんの本があります。これを活用しない手はありません。

街には必ず図書館があります。学校の図書室に置いてない本もたくさんありますので、まずは足を運んでお子さんと一緒に見て回ることがいいでしょう。お子さんにはそれぞれ図書カードを作ってあげて、自分で借りることを覚えさせてあげることも重要な勉強になりますよ。

図書館にいる司書は、かなりの知識を持っている人が多いので、さまざまなフェアを行ったり、子どもが興味を持ちそうな本を展示してくれたりもしています。また、図書館にない本は、県内にある他の図書館から取り寄せることもできますし、読みたい本をリクエストすることもできます。

●親が制限をつけてしまわない!

図書館に行って注意したいことは、“親が借りる本の分野に制限をかけないこと”です。図書館には、マンガもあれば、絵本もあり、さらには写真集のようなものなど、活字だけではないものが多くあります。

ここで、「マンガなんて借りちゃだめ」なんていう制限をかけてしまうと、子どもは行きたがりません。読んで面白いと感じることを最初に覚えてほしいので、好きな本を借りるように自由にしてあげましょう。

「こんな本もあるよ!」と教えてあげるのはいいですが、強制はしないであげて欲しいものです。マンガにも勉強になることはたくさんありますから、偏見を持たずにいてあげましょう。目的は国語力を伸ばすことです。どんな本でも読ませてあげましょう(R指定が付いているような本は規制が必要ですね)。

大切なのは、本に慣れ親しんでどんどん文字を読むことです。時には、お母さんが読み聞かせをしてもいいでしょう。学校や図書館でも読み聞かせの会がありますが、お母さんから読んでもらうのは格別に違います。

親が手をかけてあげることで子どもの成績は伸ばすことができます。ぜひ、図書館を利用してみてほしいと思います。ご相談ありがとうございました。

【参考文献】

・『悪いのは子どもではない―公文式教育法81のポイント』公文公・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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