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セリーヌも、ルメールも。海外の撮影現場ではこんな変化が!? 環境を意識した、おしゃれで楽しいフード事情【日登美のタベコト in Berlin・22】

  • 2022.5.7

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第22回です。

海外撮影現場のご飯のようすをご紹介!

海外の撮影現場でもいろいろな食事を見ていますが、最近は美食だけでなく社会状況を反映したような食事というのが多く見受けられるようになったと思います。

例えば娘がセリーヌのショーでロケに行った時は、水はペットボトルではなく名前入りのボトルが1人1人に配られ、それを撮影期間中使うというシステムでした。持ち帰って使えるような素材のボトルだったので、今でも我が家で愛用している、というふうに、使い捨てをなるべく減らす工夫がされています。ベルリンでもリサイクル容器、ガラス容器など回収し使い回すエコなケータリング会社が増えていて、そういう選択肢を採用することが撮影現場でも多くなっています。

セリーヌのショーで配られた水用ボトルは今も健在、ゴミになってないよ!
ベルリンの撮影現場にて。ランチはビーガンとベジタリアンから選べました。容器はウェックのガラス製を回収します。
ベルリンのスタジオでは飲料は基本ペットボトルでなくガラス瓶です。

またベルリンの現場ではもうひとつ特徴があって、ビーガンメニューが用意されていることがとても多いように思います。ビーガンの方が1人でもいたら、全部をビーガンメニューにしちゃう、という感じ。多数決にしない感じがすごくベルリンっぽいなと思います。ここではオーガニック食も普及していますが、もしかしたらそれ以上にビーガン食の普及の方が多いかもしれません。ベルリンに限らず今ファッションの現場でもビーガンのクリエイターやモデルが海外ではとても多いと感じます。これは私が日本でモデルをやっていた時代とは大きな違い!

朝食ビュッフェの容器も回収できるシステム。メニューはやはりビーガン、ベジタリアンのみ。
ルメールの撮影では、紙包装のサンドイッチが軽食で。見た目も美しい。プラスチック包装を避ける傾向も最近多いです。

環境、ジェンダー、人種差別などに対しての意識が高いベルリンという街、またファッション界の食周りに反映されるものを眺めると、ビーガンにしろリサイクルにしろ、つまりは地球環境を意識した食事が多くなっているんだと思います。それを無理なくおしゃれに楽しく、そして美味しくやっているから苦しくないものいいなぁと思っています。

こちらもルメールの現場にて。グルテンフリービーガンのバーガーを。
娘とパリで撮影後カフェにて。おしゃれで地球に優しい食の選択肢が増えて嬉しい。
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