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授業の準備は部活のあと!中学教師が明かすブラックな長時間勤務の実情

  • 2022.5.6

「教師の仕事は忙しい」とよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、元公立中学校教師に聞いた、ブラックな長時間勤務の実情をご紹介します。

■元国語の中学教師で、剣道部の顧問を担当

公立中学校で国語の教員をしていたAさん。務めていた学校では、校長、教頭、非常勤の先生以外、全員部活動を担当するのが決まりでした。Aさんは未経験、知識ゼロの状態で、剣道部の顧問になりました。

担当した剣道部は、地域のクラブチームに入っている子ばかりで、全国大会に行くほどの強豪クラブ。必然的に、部活動にも力が入っており、平日の放課後は毎日部活動の指導をしなくてはなりません。

■部活が終わるのは18時!授業の準備はそれから

定時は17時のはずですが、平日は基本的に毎日18時まで部活動があります。落ち着いて仕事ができるのは18時以降。その日にトラブルでもあれば、保護者に電話し、繋がるまで帰ることはできません。トラブルによっては学校に来てもらう、もしくは家庭訪問することも……。

そのあとようやく次の日の授業の準備をします。100~200人分のプリントの作成や印刷、テストの採点、提出物のチェックなど、やることは盛りだくさん。朝8時過ぎから毎日20~21時まで学校にいることがほとんどで、23時まで帰れなかったこともあったそうです。

ちなみに、教員の働き方は特殊のため、給料の4%が調整額として元々上乗せされており、残業代はありません。

■土日のどちらかは部活で代替休業はあってないようなもの

怒涛の平日が終わっても、土日のどちらかは部活で学校に行かなければなりません。代替休業日を取り、休むこともできるという規則はありますが、平日の時間割に自分の授業が組み込まれているため、なかなか取れないのが現状です。ちゃんとした休みは週に1日のみ!せっかくの休みも疲れ果てて、予定を入れるのも億劫な状態だったそうです。

■授業に加えて部活もあり!長時間勤務が当たり前の職業

授業に加えて部活指導も担当する中学教師は、長時間勤務が当たり前という、なかなかブラックな仕事だと言えそうです。生徒のトラブルや部活の大会などのイレギュラーな出来事も起こりやすく、時間が読みにくいのが、教師の辛いところだと言えそうです。

文・佐々木佐奈

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