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「たったこれだけで1日3時間浮く」いつもバタバタしている人が後回しにする"ある片付け"

  • 2022.5.1
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仕事に家事、突発的なトラブルの対応……、さまざまなことに追われるように日々が過ぎていく。どうすれば時間に追われない人生を送れるのでしょうか。片づけアドバイザーの石阪京子さんは「紙を片づけると1日3時間は浮いてくる」とアドバイスします――。

※本稿は、石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

あなたと一緒にいることで朝食が完璧になる
※写真はイメージです
紙を片づければ、1日が27時間になる

モノはもちろん、紙が片づいていると、あらゆる時間が浮いてきます。

片づけにかかる時間、モノを探す時間、掃除にかかる時間、買い物する時間、料理する時間、銀行に行く時間、行動を起こすまでの時間……など。

私の提案する「人生が変わる紙片付け!」術をすべて取り入れていただいたら、1日3時間は浮いてくるのではないでしょうか。

片づけにかかる時間は、もちろん減ります。紙の行き場が決まっているので、ルール通りに手を動かすだけ。どこに置くか迷う時間は生じません。

毎日、書類探しに20分も使っている私たち

探す時間もなくなります。コクヨが2017年に、有職者1031人を対象に行った調査によると、1日のうちに書類を探す時間は約20分だそうです。ただし、これは仕事中を対象にした調査のようなので、家の中で探す時間も加えると、もっと多いでしょう。ホームファイリングをして、置き場所がわかっていれば、このような探す時間は生まれません。

紙の山をどかしたり、溜まったホコリをはたいたりする掃除の時間もほぼなくなります。アプリを活用することで、買い物や料理、銀行に行く時間なども大幅にカットできます。

また、暮らしがスムーズに回っているおかげで、フットワークも軽くなり、どうしようかなと迷う時間もなくなります。

私がなぜ、紙を片づけているのかというと、自分の時間と頭の中を空けるためです。

今、あなたは紙に人生をコントロールされていないか

私は2年前から、毎朝ジョギングを20分しています。仕事もありがたいことに、ブログを書いたり、トークイベントの準備をしたり、生徒さんたちと常時LINEでやりとりしたり、こうして書籍も作ったり、色々なことをさせていただいています。もちろん家事もしていますし、母の介護もあります。でも、「先生って、めちゃくちゃいろんなことをしてるのに、そんなに忙しそうに見えないですよね」と言われます。

それもこれも全部、家が片づいているおかげです。書類はシステム化されているので、夫婦で共有しています。いつ、どんな紙が届くかもわかっているから、紙の都合に振り回されて、慌てて支払いに行くこともありません。その都度、頭を使う必要はなく、体を動かすだけ。だから、時間も頭の中も余裕が生まれるのです。

今、あなたは紙に人生をコントロールされていないか

紙の片づけができないと、紙にコントロールされる状態が続きます。

書類の山がダイニングテーブルに載っているから、家族で食卓を囲めない。埋もれていた支払いの紙を見つけて、慌てて払いに行く。督促状に気づかずブラックリスト入りをして、ローンを組めなくなる……など。日常的なことから、人生に関わる大きなことまで左右されてしまいます。

でも、片づけると変わります。

ホームファイリングをして、紙一枚までありかを把握できるようになると、手に入るのは「時間もお金も、自分でコントロールできている」という安心感と達成感。

紙の都合で予定を変更することはないし、探し物に費やす時間もありません。

財産を把握したことで、日々のやりくりもラクになり、将来設計も立てやすくなります。

すべて、自分次第。

人生のかじ取りをしているのは、自分だというコントロール感が手に入るのです。

「紙を片づける」と転職する人が一定数いる

片づけを終えると、転職する方がけっこういらっしゃいます。

ある生徒さんは、毎日2時間かけて会社に通っていました。満員電車に揺られて帰ってくると、くたくたなので、晩御飯はスーパーのお惣菜が常。ストレス発散のため、ネットで爆買いを繰り返し、モノは増えるいっぽう。そして、散らかった家にいたくないから、毎週末どこかに出かけて、レジャー費だけで1カ月に5万~6万円は使っていました。

石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)
石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)

でも、モノを片づけ、紙を片づけ、お金の流れを見える化した結果、彼女は会社を辞めたのです。遠い会社に勤めていることで、ストレスと疲労が溜まることが諸悪の根源だとわかったからです。

そして、それらの無駄使いがなくなれば、正社員のお給料がなくても、なんとかなるのではということで、近所でパートを始めました。

子どもたちも、ずっと寂しい思いをしていたようです。でも、転職した今は、いっぱいいっぱいだった気持ちにゆとりが生まれて、ご本人にも笑顔が増えました。そして、ちょっと微妙な関係だった旦那様との会話も増えて、家族仲が以前よりもよくなったそう。子どもたちもうれしそうに、家事を手伝ってくれるそうです。

この方に限らず、紙片づけをしたことで、生活を見直し、人生をコントロールできるようになる方はたくさんいます。車を処分したり、お稽古ごとを見直したり、ヨガの先生をオンラインで始めたり、副業を始めたり。

それもこれも、片づけたことで、家計や暮らしを見つめ直すことができたからです。

むしろ、これをするために、片づけていると言えます。

モノを手放して、紙を捨てて、ただきれいな家にするだけでは、なんの意味もありません。そこで、何かが変わるから。生き方や、家族関係、お金の使い方などが全部変わるから、片づける意味があるのです。

片づけて、悪いことは何一つありません。私の人生、すっきり明快、答えが出ましたという感じ。

片づけの向こう側に、みんなで一緒に行きましょう。

石阪 京子(いしざか・きょうこ)
片付けアドバイザー
宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片付けができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは、一度やれば絶対にリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片付け法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。

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