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G’s MUSIC REVIEW 歌によるコミュニケーション、中村佳穂『NIA』etc.

  • 2022.4.27
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4月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。

『NIA』
中村佳穂

大学在学中から活動をスタート、メンバーを固定せずそのとき生まれる表現を大切にセッションを重ねてきた中村佳穂。昨年は主人公の声と歌を担当したアニメ『竜とそばかすの姫』の劇場公開など挑戦が結実し、ホールでの単独公演も成功させた。歌によるコミュニケーションを探究し続けた彼女の跳躍の2作目。初回限定盤には2020年に配信した林響太朗監督によるライヴ作品や紅白出演後のピアノ弾き語りが付属。身体いっぱい音楽を体現する興奮を映像でも味わって。

(SPACE SHOWER MUSIC)

『プレゼント・テンス』
ユミ・ゾウマ


ニュージーランド出身の男女4人組バンド。前作のリリース直後、初の北米ツアーを開始したがパンデミックによりキャンセルに。活動の指針を失った彼らがこのままではいけないと期限を設け、それぞれの拠点であるニューヨーク、ロンドン、ニュージーランドで制作。世界中の友人たちに演奏を依頼し、持ち味であるドリーミーな浮遊感に加え、ストリングスなどでより厚みのあるサウンドへと進化。手をたずさえることで完成した4作目。

(ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ)

『Sundance Ranch』
MIZ

バンドMONO NO AWAREの八丈島出身のヴォーカル玉置周啓とギター加藤成順によるアコースティックユニット。MIZの読みは「水」と同じ。私たちの身近にある音や匂い、場所を想起させる音楽がコンセプトで本作は旅がテーマ。キャンピングカーに乗って東京から北海道へ、スタジオを目指しながら楽曲を作りロードムービーも撮影。移動することでしか得られない旅情が音となり、車窓から見る夕暮れのようにありふれた光景のかけがえのなさを偲ぶ。

(SPACE SHOWER MUSIC)

GINZA2022年4月号掲載

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