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〈ホテル雅叙園東京〉で企画展『大正ロマン×百段階段』開催。レトロモダンな時間旅行へ。

  • 2022.4.21
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〈ホテル雅叙園東京〉内の〈東京都指定有形文化財「百段階段」〉 にて、6月12日(日)まで企画展『大正ロマン×百段階段』が開催中です。「大正ロマン」をテーマに〈文化財「百段階段」〉の豪華絢爛な装飾と、大正時代や現代の作家たちによる時を超えたコラボレーションが楽しめます。

〈文化財「百段階段」〉が「大正ロマン」を感じる空間に様変わり。

今回の企画展の会場〈文化財「百段階段」〉があるのは、目黒駅から徒歩3分の〈ホテル雅叙園東京〉。館内を2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られたミュージアムホテルです。

前進の〈目黒雅叙園〉からの歴史を受け継ぐ〈文化財「百段階段」〉は、趣向が異なる7部屋を99段の長い階段廊下が繋いでいます。今回の企画展『大正ロマン×百段階段』では、画家や建具師、染師などの熟練の職人による技術が詰まった〈文化財「百段階段」〉が、「大正ロマン」を感じる空間に様変わりします。

華やかな時代を巡る時間旅行の始まり。

「十畝の間」のテーマは「大正ロマンルーム」へと変貌!

大正から昭和初期にかけては、明治維新以降に海外から新しい文化がやってきて、大衆文化が大きく花開いた時代。『大正ロマン×百段階段』は、そんな新しい時代の幕開けに胸が躍るような「大正ロマン」を感じられる展示となっています。

時間旅行の始まりは、近代を代表する日本画家・荒木十畝(じっぽ)による天井画などが施された「十畝の間」からスタート!

華やかなコーディネートの着物を着た、仲良しの乙女たちを表現した展示。ウキウキした様子が伝わってきますね!
大正から昭和にかけて流行した和洋折衷の室内を表現した展示も。
ソファに座って「モダンガール」と一緒に撮影できるスポットも!

「大正ロマンルーム」では、「大正ロマン」をテーマにした着物のコーディネートや、大正初期から昭和初期にかけて現れた近代的なライフスタイルを送る女性たち「モダンガール(略してモガ)」の装いが目の前に現れます。

大正時代、まだ女学生や成人女性の普段着は着物が中心だったそうですが、和と洋が入り混じったような華やかなコーディネートを楽しんでいたことがわかりますね。

現代と大正時代の注目作家と豪華コラボ。

部屋を百貨店に見立てて「百貨店ワルツ」というテーマに。

この企画展では、〈文化財「百段階段」〉の豪華絢爛な装飾と「大正ロマン」の世界観を表現した作家とのコラボレーションも大きな見どころ。そのひとつが、日本画家・尾竹竹坡(おたけちくは)と彫刻家・盛鳳嶺(さかりほうれい)のコンビニよる大作がひしめく「漁樵(ぎょしょう)の間」を百貨店に見立てた「百貨店ワルツ」です。

部屋では、虚構の20世紀初頭のデパート「三紅百貨店」を舞台とした大人気コミック&イラスト集『百貨店ワルツ』とコラボレーション。〈文化財「百段階段」〉で最も豪華なこの部屋に、同作の作者でイラストレーター・マツオヒロミさんの作品が飾られています。

絢爛豪華な彫刻と『百貨店ワルツ』の世界観がコラボレーション。

大正時代の百貨店は、人々の夢や憧れが詰まった場所。この部屋では、そんな“夢の百貨店”で日常から異世界へ引き込まれ、本当にショッピングを楽しんでいるような感覚を味わえます。

そしてマツオヒロミさんが描く百貨店の世界観は、とにかくきらびやかで幻想的!数々のイラストと展示は、現代で生きる私たちをも魅了する優美さを放っています。

現代の作家が描く「大正ロマン」を感じたあとは、時を超えた“もうひとつの大正ロマン”を感じる旅へ。「静水の間」と「星光の間」の2つの部屋では、明治後期から流行挿絵画家として活躍し、大正期には「大正ロマン」の流行を牽引してきた竹久夢二(たけひさゆめじ)の作品を展示しています。

「静水(せいすい)の間」での展示の様子。右の写真に写っている人物が竹久夢二。
大正から昭和初期の4年間に出版された女性向け高級グラビア雑誌『婦人グラフ』の表紙。
夢二が自らデザインした生活雑貨を販売する〈港屋絵草子店〉の店頭風景を描いた『港屋絵草紙店』の復刻木版画。
竹久夢二を代表する美人画「黒船屋」。

竹久夢二といえば、独学で描き続けた特徴のある美人画が有名です。「静水の間」では、夢二の異国情緒ただよう美人画から、自由で華やかな空気に満ちあふれた当時の「大正ロマン」を感じることができます。

「星光の間」では、「美人画」のイメージがある夢二の貴重な「童画」も展示。「静水の間」と合わせて、直筆原画を含む約50点の作品を4つのカテゴリに分けて展示しています。この2つの部屋は、企画展として楽しめるのはもちろん、夢二ファンも必見です!

モダンな喫茶室や縁側のフォトスポットも。

格天井に風景画家の礒部草丘(そうきゅう)の四季草花絵が描かれた「草丘の間」は、モダンな喫茶室をイメージした「大正浪漫喫茶室」に。普段は畳が敷かれた部屋ですが、喫茶室をイメージした赤い絨毯が敷かれていて通常とは違った雰囲気を味わえます。

喫茶室の中には〈日本ステンドグラス作家協会〉とのコラボレーションにより、さまざまなステンドグラスの作品が並んでいます。窓からの光の入り方や時間帯によって表情が変わるステンドグラスは、喫茶室の空間と上品にマッチしています。

当時の喫茶室に想いを馳せるひとときを。
アイス珈琲、バウムクーヘン、オリジナルデザインのマスクケースのお土産付きで1,000円。席は45分制です。

また、喫茶室では実際に珈琲やお菓子を注文して休憩することもできるんです!ぜひモダンガール、モダンボーイになった気分で喫茶室でのひとときを楽しんでみてくださいね。

そのほかにも、「頂上の間」にある縁側エリアには、レトロなシチュエーションを背景に撮影が楽しめるフォトスポットが登場。フォトジェニックな本格派の一枚が撮影できます。

「清方(きよかた)の間」では「明治・大正・昭和のガラス」をテーマとし、老舗ガラスメーカーの〈HARIO〉によるガラスのアクセサリーをはじめとするガラス製品を展示。一部の製品はショップでも購入が可能です。今回の企画展では、多彩な展示によってさまざまな角度から「大正ロマン」を感じられました。

ショップで限定グッズも要チェック!

企画展を楽しんだあとは、〈文化財「百段階段」〉の階段下にあるお土産ショップにもぜひ立ち寄ってみてください。イラストレーター・マツオヒロミさんの『百貨店ワルツ』の原作をはじめ、企画展ならではの限定グッズが手に入りますよ!

「レトロ着物プラン~レストランと文化財見学~」の予約はレストラン総合案内(050-3188-7570、10:00~19:00)から。

ちなみに、『大正ロマン×百段階段』の開催期間中は同企画展の入場券と着物の着付け、食事がセットになった『レトロ着物プラン~レストランと文化財見学~』も開催。着物は豊富なコーディネートが楽しめるほか、館内レストランでのランチやアフタヌーンティーが選択できます。

豪華な装飾が彩る〈文化財「百段階段」〉で、「大正ロマン」に想いを馳せるとっておきの時間旅行を楽しんでみてください。

『大正ロマン×百段階段』
東京都目黒区下目黒1-8-1 東京都指定有形文化財「百段階段」
2022年4月16日(土)~6月12日(日)※5月25日(水)休館
11:30~18:00(最終入館17:30)
一般 1,200円、学生 600円(要学生証呈示、未就学児無料)
公式サイト
※一般入場券は〈ホテル雅叙園東京〉、一般入場券・グッズ付入場券は公式オンラインチケットにて販売

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