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スペイン生まれのアーティスト、ココ・カピタン。日本初となる個展が渋谷PARCOで開催中

  • 2022.4.21

〈グッチ/GUCCI〉や〈コス/COS〉とのコラボレーションでも話題となったアーティストCoco Capitán(ココ・カピタン)による個展「NAÏVY」が渋谷PARCOで開催中だ。手焼きの写真作品50点が、ファウンド・オブジェと共に展示されている。ファッションアイテムとして身につけたくなるグッズも見逃せない!

ココ・カピタンの活躍は近年ヨーロッパとアジアを中心に目覚ましく、写真とハンドライティングによる作品を軸に、ファインアートとコマーシャルワークを往来している。2016年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程を卒業後、程なくして〈グッチ〉が2017-18AWキャンペーンに起用。2019年にお隣韓国で開催されていた「IS IT TOMORROW YET ?」展で彼女のことを知った方も多いかもしれない。〈コス〉〈ディオール/DIOR〉〈アー・ペー・セー/A.P.C.〉などファッションのコミッションワークも多数。若手アーティストとして世界から熱い視線が注がれるココ待望の日本初個展「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」が、渋谷PARCO4階の「PARCO MUSEUM TOKYO」で行われている。

本展では、ロンドン、アムステルダムで巡回した個展「Naïvy」シリーズに新作を加えた50点の写真作品と、水兵のセーラー服をモチーフにココ自らが制作したファウンド・オブジェも展示されている。タイトルの「NAÏVY」は「Naive(ナイーヴ)」と「Navy(海軍、濃紺)」をかけ合わせた語であり、ココの頭の中にある海の世界と、そこに住む迷子の船乗り(Lost Naïvy)たちをテーマにしているという。

写真作品はすべて手焼きのCプリント。近年はインスタレーションやテキストなどの作品も多く発表しているココだが、10年以上向き合い続けている本シリーズを完成させるべく、ロンドンにあるラボの暗室で長時間を費やし、改めてアナログプリントの技術を磨き上げたそう。プリントの色はとても美しく、SNSやWEBサイトで見ているココの写真が、よりいっそう叙情的に迫ってくる没入体験をぜひ確かめてほしい。

写真の隅には、「Maud is not(モードは違う)」「That which won’t turn into dust will be water(塵にならないものは水になる)」など、詩的なテキストが本人の手書きで添えられている。ひとつずつハンドアウトを見ながら、ココのイメージを想像する作業もまた楽しい。

A4サイズの書類やPCも入る「LOST」トートバッグ。

これからの季節に活躍しそうな黒の「LOST」キャップ。文字が刺しゅうなところも嬉しい。

プレッピースタイルにしのばせたい「Naïvy」ソックス(左)、「LOST」ソックス(右)。

船乗り気分が高まる「LOST」フーディ。

冷蔵庫に貼ってあるとキッチンのおしゃれ度がアップするマグネット。

良い展覧会を見た後に手に取るグッズが可愛いと、帰り道はさらに気分がいい。ココの手書き文字がプリントされた展示のオリジナルグッズは、キャップやスカーフなどおしゃれ心をくすぐるファッションアイテムが揃っているのでお見逃しなく。

展示はゴールデンウィークが明けるまで開催中。初夏の海に出かけるのもいいけれど、ココがつくった海に揺られながら、船乗りたちと時間を共にする休暇も贅沢かもしれない。

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