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結局、ポンちゃんにはかなわない。絵本「おひげのポン」が人気の理由

  • 2022.4.20

おひげとお耳がトレードマークの犬「おひげのポン」は、犬の男の子。ポンの住む「おひげの森」には、愉快な仲間たちがたくさんいる。ポンは無口だけど、とてもやさしく穏やかな性格で、困っている人を見るとすぐに助けに行く。モッチリした体で、どんな困難にだって、全力で立ち向かう。

そんなポンの日常をユーモラスに温かく描いた絵本『おひげのポン』(学研プラス)が発売された。

例えば、友だちのくまさんのおにぎりが転がってしまったら、急な下り坂だって全力ダッシュ。まるでヒーローみたいに、キャッチをしたのはいいものの、ポンちゃんの姿はおにぎりのような形になってしまう。しかしそんなことポンちゃんは気にしないのだ。

橋が壊れたときは、自分が橋になってみんなを通してあげるポンちゃん。体が変形することなんか気にしないのだ。

また、雪の寒さに震えるお花がいたら、自分の傘をサッと差し出すことも。気がつくとポンちゃんの頭や耳にはこんもりと雪が積もる。すると、ポンちゃんの友だちがやってきて、傘を差し出す友だちの列ができるのだった。

どこまでも真っ直ぐで純粋な心を持つポンちゃんに癒されながら、その不器用さにクスクス笑ったり、友情にジーンとする読者が続出。

<読者の声>
・最近はコロナの影響で子どもの心の成長に不安も......。この本を読んで、子どもたちは心から笑える経験、友達を思う優しさなどを感じ学んだのではないかと思っています。(5歳 保護者)
・今は、コロナで距離を取る日々だけど、私もポンちゃんのように人のために、ためらわず、即行動できる人になりたい。心にポンちゃんをそっと置いておきたい。(40代 女性)

仕事、育児、家事、そしてコロナ禍と、忙しさと緊張とで疲れてしまった私たちの心を溶かしてくれる。小さなお子さんでもわかりやすいストーリーとユーモアが魅力の『おひげのポン』を家族で楽しんでみてはいかが。

<著者のかなざわまことさんからのメッセージ>

おひげのポンちゃんは、
困っている人がいたらすぐに助けて、見返りを求めず。
大変なことがあっても、ユーモアで乗り越える。

彼がいるだけで周りの人が明るい温かい気持ちになります。
そういうポンちゃんは、僕の憧れであり、目標でもあります。

こんな大変な時代だからこそ、相手への「思いやり」を大切にしたいです。
絵本とおひげのポンちゃんのユーモアを通して、
読者さまの心をほんの少しだけでも明るく、温かくできたら幸せです。

2022年3月17日~23日に新宿の京王百貨店にて開催された「おひげのポンSHOP」の様子も。

■かなざわ まことさんプロフィール

1982年 新潟県出身、埼玉県在住。
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 芸術専攻修了。
フリーランスのキャラクターデザイナーとして、NHKの番組キャラクターや、様々な企業キャラクターを制作。「おひげのポン」の活動は、国内にとどまらず、台湾、タイ、中国などでも行っている。他の絵本作品に「ポンポとポコポ」季節の行事シリーズ(神宮館)がある。趣味は読書とラジオとお散歩。現在、子育て奮闘中。

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