1. トップ
  2. 会いに行くだけで幸せに!猫好きのオアシス、保護猫カフェの楽しみ方

会いに行くだけで幸せに!猫好きのオアシス、保護猫カフェの楽しみ方

  • 2022.4.15

自由気ままな猫を見てると張り詰めていた心が和らいで落ち着くんです

たくさんの猫たちと自由に触れ合いながらお茶を楽しめる猫カフェ。気になっているけれど、ルールが複雑そうなイメージがあって、少しハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。実は、猫カフェのルールは意外とシンプル。きちんと理解すればあとは猫と思う存分遊ぶことができる、猫好きにとってはオアシスのような場所なのです。

今回特に注目したのは、新しい家族を探している“保護猫”のみを集めた「保護猫カフェ」。希望すれば里親になることもできるのが特徴です。

里親を希望する人には、お店の人との面談や、自宅でのお試し期間などを設けているお店もあるそう

今回は、自身も2匹の保護猫と暮らしている俳優のあわつまいさんと一緒に、東京・駒沢大学駅の近くにある保護猫カフェ「駒猫」を訪れ、その魅力や楽しみ方について教えてもらいました。

猫好きこそ「保護猫カフェ」へ! 会いに行くだけで猫助け

「駒猫」では、入室料 大人¥1200(税込)で、60分間ゆったりと猫たちと一緒に過ごすことができます

保護猫とは、居場所のない野良猫や、身体に欠損があるなどの理由からペットショップで取り扱いができなくなってしまった猫のことを指します。そんな猫たちを引き取り、ケアをしながら、里親募集の活動などをするのが「駒猫」のような保護猫カフェ。ここでお客さんが支払う入場料や飲食代が保護猫たちのごはん代や医療費になるので、ただ会いに行くだけでも支援につながるのが良いところです。

保護猫カフェでくつろぐあわつさん
あわつさんは「猫を飼うなら絶対に保護猫にしよう」と決めていたのだそう

あわつさんの家には3年前に都内の保護猫施設からお迎えした、たおくん(♂)とれいちゃん(♀)という2匹の保護猫がいます。
「たおもれいも、ペットショップにいる猫となんら変わらないんです。たおは少し耳の毛が薄くて、れいの場合は下顎が少しズレていたけれど、治療で治すことができる範囲の症状でした。それだけだったのに保護猫になってしまうんです。だから、自分の発信力も生かして、猫を飼うなら“保護猫”という選択肢があることを広めたいと思ったんです」

ただ、「保護猫カフェだからといって里親を希望する人だけしか行ってはいけないわけではないんですよ。純粋に猫と触れ合いに来てくださる方も、もちろん大歓迎です」と「駒猫」のスタッフ伊藤さんは言います。「飼えないけれど、猫のために何かしてあげたい」と思っている猫好きさんこそ、まずは保護猫カフェに遊びに行ってみるのがおすすめです。

「駒猫」には兄弟の猫もいるため、猫どうしの仲もよいのだそう

「駒猫」に入ると、普通の猫カフェと同様に猫たちが自由気ままに放し飼い。「ずっとお昼寝している子や元気に走り回る子など、性格によって過ごし方もさまざま。それぞれの個性が垣間見られておもしろいんです。猫どうしで戯れている様子が見られるのも猫カフェならではの魅力です」

猫を抱くあわつさん
現在「駒猫」にいる猫はほとんどが子猫で、遊び盛りで甘えん坊な性格の子が多いのだとか。「猫と触れ合ってるだけで心が落ち着いてくるんです」とあわつさん

初めてでも大丈夫! 保護猫カフェに行く前に知っておきたい3つのルール

「保護猫カフェ」と聞くと厳しそうなイメージを抱く人も多いかもしれませんが、他の猫カフェと基本的なルールは変わりません。あわつさんと一緒に、保護猫カフェの基本ルールについて学びましょう。

保護猫カフェの基本ルール

1. 靴下・ストッキングを着用する
お店の衛生状態や、猫たちの健康を守るためにも、清潔な靴下・ストッキングの着用が必須です。

靴下
当日、万が一靴下を忘れてしまっても、「駒猫」のように店内で靴下を販売しているお店も多いから安心

2. 猫の撮影はOKですが、カメラのフラッシュはOFFにする
本来、夜行性の生き物の猫にとっては、カメラのフラッシュは目に大きなダメージを負わせてしまいます。かわいい猫たちを写真に収めるときはフラッシュをOFFにして撮影しましょう。

3. 猫の嫌がることはしない
追いかける、尻尾をつかむ、寝ているときに起こすなど、嫌がられる遊び方はNG。猫の気分に合わせて遊びましょう。

「駒猫」では、猫をやさしく抱っこすることができますが、NGのお店もあるため、どうしても抱っこしたい人は事前のチェックがおすすめです。その他、お店独自の決まりを設けているところも多いため、しっかり確認してから楽しみましょう。

あわつさん流! 猫と仲良くなれる接し方

また、猫との触れ合い自体に慣れていない方のために、猫と仲良くなれるあわつさん流の接し方のコツをレクチャーしてもらいました。

猫と遊ぶあわつさん
猫は、はじめに相手のにおいを嗅ぐことで、どんな相手なのかを確かめる習性があります

「まず最初は、猫に指のにおいを嗅いでもらって、自分を知ってもらうことが大事です。お互い徐々に慣れてきたら、それぞれの猫の性格や個性に合わせた遊び方をしてあげるのがベスト」

猫とじゃれるあわつさん
元気で遊び盛りの子猫とは、猫用のおもちゃを使って一緒に遊んであげると、ぐんと距離も縮まるのだとか

お店にある猫用のおもちゃの中で、特に絶大な人気を誇ったのが、あわつさんもおすすめの「むいむい」というおもちゃ。

「おもちゃのつくりはいたってシンプルなんですが、これが猫に一番人気でした(笑)。先端に付いたオーロラフィルムのキラキラ感とか、透明な紐の不規則な動きが猫が夢中になる理由なのかもしれません。コンパクトでシンプルなデザインだから、家に置いてあってもインテリアの邪魔にならない。最初のおもちゃとしてもおすすめです」

1時間いるだけで、猫との距離が縮まる場所

最初は、猫たちも少し緊張した様子でしたが、約1時間の触れ合いを終えた頃には、あわつさんとすっかり仲良しに。「最初は人見知りしていた子が、甘えてきたり、気づいたら腕の中で安心して眠ってくれていたりするのが本当にかわいくて。1時間でこんなに懐いてくれるなら、何回か通えばもっと仲良くなれそうですよね」

あわつさんは最初から飼うつもりで保護猫施設を訪れ、たおくんとれいちゃんに出会ったそうですが、飼うのが難しい方は、保護猫カフェに通うだけでも心が満たされるかもしれません。通ってサポートをしながら仲良しになっておけば、飼う準備が整ったときに、その子を迎えられるかも。

今度のお休みは、猫と人お互いが幸せになれる保護猫カフェで癒やしのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

PROFILE
あわつまい

俳優

フリーランスのモデル・俳優。高校生の頃に、おもに青文字系雑誌でモデルとして活動開始。2016年には舞台初主演を努め、その後も数々の舞台、映画、TVCM、雑誌などで幅広く活躍中。猫愛好家で、スニーカーマニアとしても知られる。
Instagram:https://www.instagram.com/awatsumai/

CREDIT

取材・文/大倉詩穂(Roaster) 撮影/中野理

元記事で読む
の記事をもっとみる