政宗海鮮丼の提供やイベントの開催も！　貞山運河ネット設立

こんにちは！アウトドアが楽しいシーズンの到来に、今年はどこに行こう？とそわそわし始めている、編集スタッフのアンです。

山好きには言わずと知れた「みちのく潮風トレイル」ですが、そのコース上にあり、伊達政宗公との深い関わりがあるということで気になる存在だった「貞山運河」。今回その貞山運河を盛り上げようと立ち上がった団体があるということで、設立総会に伺いました。

北は塩竃湾から南は阿武隈川河口まで、仙台湾に寄り添うようにある「貞山運河」。江戸時代初期～明治時代半ばにかけて開削された木曳堀（こびきぼり）・御舟入堀（おふないりぼり）・新堀（しんぼり）という3つの堀で構成されます。

総延長は約31.5kmと、日本最長！藩政時代から約270年にわたって造られた水路と聞くとその壮大さに驚くものの、地元では身近な存在過ぎてその歴史的価値が注目されることはあまりなかったよう。

加えて、2011年3月11日の東日本大震災により運河とその周辺地域は大きく被災。新たな街づくりによってにぎわいが戻りつつある今、点と点だった各団体の連携を深め、大きな力にして全国的に発信しようというのが「貞山運河ネット」の主な目的です。昨年5月の発足以来、毎月の会合を重ね、今回法人化されました。

貞山運河ネットの会長を務める、ゆりあげ港朝市協同組合理事長の櫻井広行さんは、「閖上育ちの私でさえ貞山堀と呼び、伊達政宗公が手掛けた運河であるという価値を後で知りました。まずは地元から『行ってみたい』と思われる場所にしたいです」と話します。

（左上から）株式会社菓匠三全代表取締役会長・田中裕人さん、株式会社仙台商産（仙台水産Gホールディング）代表取締役会長・島貫文好さん、仙台国際空港株式会社代表取締役社長・鳥羽明門さん、株式会社佐々直代表取締役・佐々木直哉さん、閖上水産加工業組合理事長（株式会社ささ圭代表取締役）・佐々木圭亮さん

貞山運河ネットは約40の法人・団体、約30の個人で構成。今回は発起人を代表して5人のメンバーが、「宮城県の自慢になるようにしたい」「新たな特産品にも期待する」「発展に寄与していく」とそれぞれに決意や思いを語りました。

今後はエリアマップの作成・発行や、運河を使った舟遊びイベントなど参加できるイベントで誘客を図るそう。

「まずは名取市内約7600人の小・中学生に貞山運河の冊子を配布し話題にしてもらえる場を作ります。夏には、丸森で伐採した材木を舟で運ぶような、運河の役割を学べるイベントを企画したいです」と櫻井さん。海風の気持ちいい季節、貞山運河がますます身近になりそうです。

さらに、貞山運河ネットの設立を記念し、かわまちてらす閖上内の「若草寿司」では「政宗海鮮丼」が、同じく「浜や」では「伊達な皿盛り」が、ゆりあげ港朝市の「朝市食堂ひふみ」でも「政宗海鮮丼」の提供がスタート！（写真は「若草寿司」）

「政宗公が貝類を好んだというエピソードをもとに、閖上産赤貝を含む貝類3種類をのせました。貞山運河をブランド化し、メインとなる商品を今後も生み出していきたいですね」と櫻井さん。貞山運河ブランドを冠した商品作りにも期待です！

若草寿司名取市閖上中央1-6 かわまちてらす閖上内 TEL：022-385-0818

一般社団法人貞山運河ネット事務局:仙台市青葉区一番町2-5-22 プランニング・オフィス社内 TEL：0226-29-6702 Eメール：teizanunga@p-office.co.jp 担当：佐藤、新開、千葉