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ボビイ・ブラウン、「ノーズシャドーは必要ない」ときっぱり。

  • 2022.4.11
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ファンにTikTokでメイクによって鼻を細く見せる技を聞かれた著名なメイクアップアーティスト、ボビイ・ブラウン。それよりも自然体を大事にするメッセージを告げた。

『People』誌の主催で2019年12月9日にニューヨークで行われたビューティーマスタークラスでのアメリカのメイクアップアーティスト、ボビイ・ブラウン。 photo : Roy Rochlin/Getty Images

「ノーズシャドーの入れ方がずっとわからないままです。どうしたらいいのでしょうか?」。数日前からフォロワーからの質問にオンラインで答えていたボビイ・ブラウンに対し、とあるネットユーザーがTikTokで質問した。

この質問に対し専門家としての技術を伝授する代わりに、ボビイ・ブラウンは思いがけないことに別の質問で対応した。「あなたはなぜ鼻にシャドーを入れたいの?」とカメラに向かって質問し、この動画を公式アカウントにも載せた。「あなたの自然な顔が一番美しいと私は思うわ。ありのままの自分でいることを心地よく感じ、自信を持つことが大切だと思うの」

作り込まず、ありのままの自分を受け入れることをたたえるメッセージだ。それはメイクアップアーティストの人生哲学でもある。「子どもの時、母は私に鼻の整形をしないかと聞いたの。でもご覧のように、そんなことはしなかったわ。私は自分自身を受け入れたの。誰もがありのままの自分の姿を受け入れられることを願っている」

代わりに、メイクをより良い気分になるために使うことをすすめる。「顔に輝きをほんの少し加えるために使ってほしい。鼻のシャドーなんてやめて!必要ないわ!」とボビイ・ブラウンは言った。

2010年代から現れたノーズシャドー

キム・カーダシアンなどの影響で2010年代から広まったノーズシャドーは、影と光を巧みに操って鼻を細く見せるメイク・テクニックだ。鼻の整形をしたと疑われたアメリカのリアリティ番組のスターである彼女は、そのテクニックを公開して反論した。そして、カニエ・ウェストの元妻でもある彼女は、2012年に担当のメイクアップアーティスト、マリオ・デディバノビッチが行ったコントゥアリングのセッションをインスタグラムで披露したのだ。あらゆる角度からアップで撮影された写真はフォロワーから大きな関心と反響を呼んだ。

肌の色よりも濃い色のパウダーファンデーション、コンシーラーやハイライターを幾何学模様に入れてからブラシでぼかすこのテクニックによって、きめ細かでメリハリのある顔を作りあげることができる。精密なだまし絵のような効果を生む反面、逆効果となって失敗に終わる可能性も大いにある。

昨今、コントゥアリングはビューティー産業で広く一般的なテクニックとなった。レッドカーペット上でも使われているし、SNSでも簡単に行えるテクニックがたくさん見られる。

ボビイ・ブラウンはすでに2017年にこのテクニックに苦言を呈している。アメリカのテレビ番組「Today」で行われたインタビューがYouTubeに載っている。「なくなってほしいと思っているビューティートレンドがこのコントゥアリングです。このテクニックは、女性に自身の顔の欠点を突き付けているから」と説明している。

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