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まずは何も考えず、ピンときたボードを買う。〈Prime Skateboard〉店長に聞く、スケートボードのはじめ方

  • 2022.4.10
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スケートボード オーリー

教えてくれた人:金井信太郎(〈Prime Skateboard〉店長)

何も考えず、ピンときたボードを買う。

2021年、東京オリンピックのメダルラッシュで注目を集めたスケートボード。ストリートカルチャーとしての歴史が長く、キッズや若者の遊びのイメージが強いが、いい大人になってからでもはじめられるのだろうか。

「以前はスケートショップが、たまり場みたいで入りづらくて嫌厭する人も多かったですね。
でも、オリンピックでスポーツとしても認知されるようになってからは、社会人や家族連れなど、いろんな年齢層の人が店に来ています。もちろん、何歳からだってはじめられますよ」

スーツ姿のお客さんも入りやすいようにと、あえてビジネス街に店を構えた金井信太郎さん。

「まずは何でもいいからデッキ(=板)を手に入れること。数ミリの長さの違いなんかで悩むより、最初はカッコいいとピンときたのをただ買えばいい。それで人生が大きく変わるんです」

スノーボードやサーフィンと違って、スケートボードは身長や足のサイズにかかわらず選べる。デッキが決まれば、ほかのパーツは店に任せればいい。1mm2mmの差で悩むのは、ものすごく乗れるようになってからだ。

〈REAL〉のデッキ
ポップなデザインが好みならアメリカのブランドがおすすめ。スケートボード発祥の地といわれるアメリカでは、お国柄かポップなデザインのボードも多い。写真は、サンフランシスコ出身のスケーター、トミー・ゲレロとジム・チボーが設立した〈REAL〉のデッキ。
〈Polar Skate Co.〉のデッキ
スタイリッシュなデザインが好みならヨーロッパのブランドがおすすめ。アーティスティックなグラフィックが特徴的なのは、ヨーロッパのボード。写真はスウェーデンのプロスケーター、ポンタス・アルヴによる〈Polar Skate Co.〉の一本。シャンゼリゼをテーマに写真をデザイン。
〈ALLTIMERS〉のデッキ
コンパクトなサイズが好みならクルーザーがおすすめ。少し小さめのボードは、街で走るのに特化したもので、クルーザーと呼ばれる。トリック用と比べて短く、魚のような形状。ターン性能が高く、小回りが利く。写真は、ニューヨークの〈ALLTIMERS〉のもの。

「よく、どこで練習すればいいか聞かれるんですが、地面さえあればどこでも滑れるんですね。だから、家からコンビニまでスケボーで行く。部屋の中でも乗ってみる。

高度な練習よりも、毎日1分でも長く、ボードの上にいる時間が上達のカギになります。スケボーは1人で寡黙に練習する時間もめちゃくちゃ大事。そのためにも好きなボードではじめることが一番なんです」

自在に漕げるようになったら、スクールに参加したり、スケートパークに行って教えてもらうのもいい。ボード一本で世界が広がる。何も考えずに買ってみる勇気から、一歩を踏み出そう。

スケートボード オーリー

profile

〈Prime Skateboard〉店長・金井信太郎

金井信太郎(〈Prime Skateboard〉店長)

かない・しんたろう/代官山の老舗スケートショップを経て2015年、東京・神田に自身の店をオープン。誰もが気軽にスケートボードをはじめられるよう、裾野を広げる発信をしている。

公式サイト:https://prime-skateboard.com/
Instagram:@prime_tokyo

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