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ワタミ、大量閉店へ…ワタミの居酒屋はなくなってしまうのか?

  • 2022.4.10

新型コロナの影響などにより、居酒屋の大手チェーンであるワタミの店舗が大量閉店しています。今後、ワタミの居酒屋はなくなってしまうのでしょうか。ワタミが今置かれている現状と、今後について解説します。

■ワタミが大量閉店へ 今、ワタミはどうなっているのか

居酒屋の大手チェーンであるワタミが、年内に数十店舗の閉店を決めました。実はワタミの店舗が閉店や休業を余儀なくされたのは、これが初めてではありません。

2022年3月期の決算中間報告書を見ると、2021年9月時点(上期末)で、27店舗が新規に出店しているのに対し、3店舗が居酒屋から他事業への転換、12店舗が閉店しています。休業について見ると、何と2021年9月時点の店舗数446店舗中214店舗となっています。つまり、ワタミ店舗の半分近くが休業していることになります。

原因は、新型コロナの影響などによる来店客と売上の落ち込みにあります。2021年3月期の中間決算での売上高は約74.9億円であったのに対し、2022年3月期の中間決算では、約54.1億円の売上高です。前年比で約28%の落ち込みになります。

一方宅配事業は、2021年9月時点(上期末)で、193.5億円の売上高です。こちらは前年比約109%と好調に推移しています。

■ワタミの今後はどうなる?

ワタミの国内外食事業は苦戦が続いています。では、今後はどうなるのでしょうか。ワタミによると、今後はFC出店の加速と、宅食のさらなる成長に挑戦するとしています。また、海外市場への再挑戦もする見込みです。つまり、居酒屋から他事業への転換を加速させようとしているのです。

ただし、居酒屋についても撤退することはありません。現在もワクチン接種2回でドリンク無料キャンペーンなどをしていますが、コロナ明けの居酒屋ニーズの獲得をしていくため、さまざまな施策を積極的に講じていくとのことです。

コロナが収まるまでは居酒屋の閉店・休業が増え、他事業への転換も行っていきますが、コロナ後に向けた取り組みをすでに開始しており、今後も事業の中心となっていくでしょう。

■ワタミの居酒屋は今後も続く

新型コロナの影響で、ワタミの居酒屋は閉店や休業が続いていますが、すでにコロナ後に向けた取り組みを行っています。したがって、今後もワタミの居酒屋が完全になくなることはないと考えられます。コロナの収束後は今までどおり、多くのワタミの店舗でおいしいお酒や料理を食することができるでしょう。

文・はせがわあきこ

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