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ちょっと高くても結局いろいろと得しちゃう、オーガニック野菜の魅力【日登美のタベコト in Berlin・20】

  • 2022.4.9

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第20回です。

都会暮らしとオーガニック

オーガニック普及率が高く、7割の人がオーガニックを購入すると言われるベルリン。しかもベルリンってオーガニックフードは安いし、どこでも買えるしすごく便利なんです。でね、ドイツに住む前にはブラジルの田舎に住んでいた私、そしてその前は東京に住んでいました。その前には、またまた田舎暮らしをしていて……、人生の中で田舎に住んでいる割合が結構高いのだけど、今最も長く都会暮らしをしていて、最近気づいたことがあるんですよ。

我が家の買い出し。オーガニックスーパーでは包装が少ないのも利点。なるべく地産地消の商品を買うようにしてる。
オーガニックスーパーで買い物中の娘。野菜達が元気!

田舎に住んでいると周りに自然があって、努力しなくてもちょっと外を歩くだけで深呼吸できちゃう、みたいなところがあります。だけど都会暮らしって、そうはいかない。

そんなときに助けになるのが、オーガニックな食べ物たちなんです。オーガニックっていうとどうしても高い、特別、贅沢感があるのだけど、こちらでは自分たちのための贅沢というより、環境のための投資、選択、支援という感じが強いです。実際自分にとってもメリットはあって、栄養価もオーガニックって全然違うらしい。だから食べた後の満足度も違ったり、余計に食べすぎたりもしなかったり、有害物質を体外に出す力も強かったりと、ちょっと高くても結局いろいろと得しちゃうところもあるようなのです。これは見逃せませんわよ奥様!

週末マーケットには地元のオーガニック八百屋やチーズ屋が並ぶ。見て回るだけでも元気になる!

だからかな。このオーガニックの野菜が食卓に上がるだけで、田舎で深呼吸しているみたいな元気をもらえちゃう。街にいると、ふと緑のあるところを探したり、草原に寝転びたくなったり、水辺を眺めくなったりしませんか? それが、台所に元気のいい野菜を買ってくるだけでも随分元気になれちゃう。これって不思議です。恐るべし野菜たち! そう思うのは私だけ? そういえばコロナで外出が満足にできなかったときにも、野菜や花が家にあるだけで随分元気をもらえたのでした。

日本はドイツよりさらに野菜に季節感もあるし、種類も豊富だし。それだけで、どこにも行かずに食卓の上から自然や季節をすごく楽しめて、感じられる。なんてお得なんでしょう! もちろん「旬のお野菜」というだけでもいいのだけどね。オーガニック大国ドイツにいるから、オーガニックの野菜のよさをついおすすめしちゃいます。

日本で田舎暮らししてたころ。自然農的な畑をやっていました。土に触れるって元気になります。

ともあれ、旬の力、大地の力、自然界の力ってとにかくパワフルなんだなぁって最近特に感じています。それをどこから日々供給するか、なんですよね、心地よい都会暮らしのコツって。

田舎暮らし時代の子どもら。もっぱら畑か遊び場。薬味を摘んで夕飯に。
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