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テクノロジー廃棄物「テックゴミ」を減らす4つの方法

  • 2022.4.8

スマホやパソコンが環境に悪いことは周知の事実。数々の電子機器に使われるリード線、水銀、カドミウムなどの有害物質は、製造や廃棄の過程で大気や水を汚染する。でも、エレクトロニクス業界の環境および安全に対する意識を高める団体『Electronics Takeback Coalition』でナショナル・コーディネーターを務めるバーバラ・カイルによると、デバイスの使用量は私たち1人ひとりが減らせるもの。エコなアドバイスに従って、デバイスの買い方・使い方・捨て方を見直そう。今回はこの内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

1.“いま買わなきゃ”という衝動を抑える

新しいガジェットに目が向いたら、この事実を思い出して。1つのデジタルデバイスが生涯で消費するエネルギーの81%は製造過程にある。「私たちは、資源の採掘、デバイスの製造と輸送に使われるエネルギーを無視しています」とカイル。買う前に、もう一度よく考えて。新しいデバイスには、買い替えなければならないほど大きな変更点があるのだろうか? プロバイダーとの契約が満了になったからといって、必ずしもスマホをアップグレードする必要はない。

2.中古品を買う

デバイスが壊れかけているときは、新品以外のオプションも検討しよう。ほとんどの製造メーカーは、未使用に近い中古品を検査・修復し、格安で販売している。「パフォーマンス基準を満たした新製品を破格で購入できるわけです」と話すのは、デジタルデバイスのエコ化を推進する非営利団体『The Global Electronics Council』のアウトリーチ&コミュニケーションディレクター、サラ・オブライエン。使用期間が3年以下のデバイスなら、エネルギー効率も落ちていない。

3.リサイクルまたは寄付をする

デスクの引き出しに昔のスマホが大量に眠ってる? 米環境保護庁の調べによると、故障した携帯電話、パソコン製品、テレビのリサイクル率は25%と非常に低く、2009年だけで237万トンものデバイスが捨てられた。壊れたデバイスは、携帯ショップや回収業者を通じてリサイクルを。まだ正常に作動するスマホやパソコンは、地元の学校や慈善団体に寄付できるかも(いずれの場合もデータの消去を忘れずに)。

4.使わないときは切る

米ローレンス・バークレー国立研究所の調べによると、待機時消費電力(コンセントに挿したまま使っていないデバイスが消費する電力)は、家庭の電気代の5~10%を占めるだけでなく、大量の温室効果ガスを生じさせる。待機時消費電力を減らせば、1年間で1万円の節約も夢じゃない。それぞれの差し込み口にスイッチが付いている電源タップなら、一部のデバイス(DVRなど)をオンにしたまま、他のデバイスをオフにすることが可能。そして、念のために言っておくと、パソコンの電源は切ってもいい。「電源を入れっぱなしにしていても、寿命が短くなるだけです」とオブライエン。

2009年にリサイクルされなかった使用済みスマホの割合:92%アメリカで使われている充電式ガジェットの数:2億3000万個

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Brittany Risher Englert Translation: Ai Igamoto

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