1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【第21回】「褒められても素直に喜べない」辛酸なめ子さんが解決【美人からの生相談】

【第21回】「褒められても素直に喜べない」辛酸なめ子さんが解決【美人からの生相談】

  • 2022.4.6
  • 7056 views

漫画家・コラムニストとして大活躍中の辛酸なめ子さんのWEB限定連載! 美人たちから寄せられたリアルなお悩みに独自の視点でお答えします。→ 第20回もチェック♡

出典: 美人百花.com

【第21回】

褒められても素直に喜べない

「大人になってから人から褒めてもらう機会が少なくなりました。そういう機会も減ってしまったからか、たまに褒めてもらったときに素直に喜べない自分もいます。人から褒めてもらうなんて、甘えた考えかもしれませんが私は褒められて伸びるタイプです(笑)! 自分の気持ち次第だと思いますがどのように整理すれば良いですか?」(伸び子・会社員・28歳)

辛酸なめ子さんのアンサー

褒められたい、というのは人間として素直な欲求です。とくにコロナ禍でなかなか人と会えなくなると、リアルに褒められる機会が少なくなってしまい、褒めに対する渇望感が起こってしまいます。

ただ「褒める」というのは、対価を伴うことがあります。例えば先日、日本の国会でオンライン演説を行ったウクライナのゼレンスキー大統領。彼は褒めの力を熟知しているようでした。「日本の文化はウクライナ人に愛されている」「心が同じように温かい」などと日本人を褒めつつ、ロシアへの圧力強化や復興への協力を要請。「褒め」と「要求」はセットになることが多々あります。褒められて気を良くしているばかりではいられないです。

また、かつて日本の風習で「ほがいびと」(祝言人)というものがありました。人の家をまわって戸口でお祝いしたり褒めたりして、金銭や食べ物をもらう、という人々です。褒めることは、昔はタダではなかったのかもしれません。褒めのプロは、きっとすごく上手い褒め方で、気持ちを明るくしたり景気付けをしてくれたのでしょう。

出典: 美人百花.com

そういうこともふまえて改めて考えてみると、褒められたい、という一心で褒め言葉を受けていると、知らないうちに借りを作ってしまっているかもしれません。ただ褒められてばかりいるのも危険です。褒められ慣れて、ちやほやされて傲慢になってしまう芸能人など枚挙にいとまがありません。

自分の方から人を「褒める」方が気楽で、幸せホルモンも分泌できて、ポジティブスパイラルに入れそうです。ぜひ目に付いた誰かを褒めてみてください。

お悩み大募集

「美人たちの生相談」では、アラサーレディたちのリアルなお悩みを大募集。恋愛や婚活、対人関係、仕事、お金などジャンルは問いません。下記アドレス宛にメールでお悩みをお送りください。掲載可能なお名前、年齢、職業も記載ください。
・ご応募いただいたお悩みは、編集部で選考の上、採用いたします。
・締め切り、合否はありません。随時募集しています。
・個人情報は編集部保管のうえ、厳守いたします。

応募アドレス

bijinhyakka_web@kadokawaharuki.co.jp

元記事で読む
の記事をもっとみる