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「ひどいわ!」息子を連れ去ったおばさんを責めるも悪びれることはなく… #隣人に生後1カ月半の息子を拉致された話 最終話

  • 2022.4.5

「隣人に生後1カ月半の息子を拉致された話」最終話。息子を強引に連れ去ったおばさん(野崎さん)の行動は、自身の反省から起こしたことのようで……。

自分の家のお嫁さんが産後うつになるまで気付かなかったことを今でも気にしていた野崎さん。京町家で赤ちゃんを育てている家庭があると知りますが、赤ちゃんも母親も姿を見ることがなく、「大丈夫かいな……」と心配していたのです。

隣人に生後1カ月半の息子を拉致された話〜最終話

星田さんの隣人である福島さんにお願いし、星田さんを地蔵盆に誘ってもらった野崎さん。そして赤ちゃんを抱いた星田さんがやって来て、良かれと思い息子を取り上げたのでした。

星田さんは、息子のにぃくんに駆け寄りました。

野崎さんの家のお嫁さんは、「無理に連れて行くのは誘拐と一緒よ!」と責めますが、野崎さんは悪びれません。

自分と息子のために言い合う2人に、「ありがとうございます!」と星田さん。

そして、母親である自分がもっと子どものことを一番に考えるべきだった、なじむ努力もせずにいたことに気付かせてくれ、感謝していると伝えました。

そんな星田さんに対し、「何かあれば頼ってね」「子どもはみんなの宝もんやよ」とみんな温かい声をかけてくれたのです。

「私は憧れだけで京町家に暮らすことを決めてしまい、覚悟も努力も足りなかった。息子が連れ去られたのは私のせいや……」

自分の不甲斐なさと「いい人たちで本当に良かった」という気持ちで星田さんは涙が止まりませんでした。

その後息子が動くようになると、京町家の暮らしはどうしても手狭になるため、この町から引っ越すことになりましたが、それまではたくさんの人に支えられながら過ごすことができました。

そして、息子を連れ去られたことがきっかけで、「子育ては親と子だけで成り立つものではなく、ときには苦手だと感じることにも親として踏み出す努力が必要だ」と痛感したのです。

だからこそ、今でも京町家の近くを通ると人の暖かさと息子への罪悪感を思い出すのでした。


著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ

6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。

ベビーカレンダー編集部

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