今回ご紹介する難読漢字は「環る」。
「環状線(かんじょうせん)」や「環流(かんりゅう)」のように使う「環」の漢字に送り仮名をつけたものですが、一体なんと読むのかわかりますか?
今回は少し難しいかもしれません。
さあ、読み方を一緒に考えてみましょう!
「環る」の読み方!
では、早速「環る」の読み方を発表します。
「かんる」と読んだ方は、不正解!「環」は「たまき」や「わ」とも読みますが、「たまきる」や「わる」ではありませんよ。
「○○る」と読む言葉です。○にあてはまる2文字を考えてみてください。
「環」が使われている環状線という言葉を想像すると、読み方がなんとなくわかってくるのではないでしょうか。
環状線は、線路が輪っか状になっています。そこを走る電車はどのような動きをしているでしょうか…?
そう!正解は「まわる」でした!
「環る」の豆知識
では、「環る(まわる)」とはどういう意味なのでしょうか。
①ある点や軸を中心にして輪を描くように動く。回転する。
②惑星の周りを楕円軌道を描いて動く。公転する。
③物の周囲にそって輪を描くように移動する。
④順々に決まった場所を移動する。
⑤物事が順に従って移る。
(後略)
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1657
なるほど、「回る」と同じ意味の言葉なのですね。ほかに「廻る」とも書くことができます。
なお、「環る」は、ほかに「めぐる」と読むこともできるそう。
意味は次のようになります。
①物の周囲をたどって進む。周回する。まわる。
②周囲を取り囲む。囲繞する。
③あちこちを順にまわって歩く。
(後略)
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1708
意味は「まわる」と読むときとほとんど同じですね。
まとめ
いかがでしたか?
「環る」は「まわる」「めぐる」と読みます。
この機会にぜひ今回紹介した2つの読み方を覚えてみてくださいね。