今回ご紹介する難読漢字は「耽る」。
美を追求する「耽美主義(たんびしゅぎ)」で「耽」という漢字はお馴染みですよね。
そんな「耽」に送り仮名「る」が付くと、一体なんと読むのでしょうか?
「耽る」の読み方!
先ほど、「耽美主義(たんびしゅぎ)」と振り仮名を付けていましたよね。
それは、単純に「たんる」とは読まないためです。
また「沈殿(ちんでん)」の「沈」にも似ていますが、「ちんる」でもありません!
しかし、「耽美主義」の追求する姿勢は大きなヒントになると思います。
なぜならば、夢中になってのめり込む様子や、没頭する様子を表現するからです!
おわかりいただけましたか?
正解は「ふける」でした!
「耽る」の意味は?
それでは「耽る(ふける)」の意味を改めて、調べてみましょう!
一つの事に異常なまでに心を奪われて、他(の大事なこと)を忘れる。
出典:山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂(2020年11月20日第八版、青版)p.1363
「耽る」は、夢中になり、熱中する様子を表すようです。
余談ですが、「夢中」を使った四字熟語と聞いて、あなたはなにを思い浮かべますか?
「五里夢中」と答えた方は不正解!
先が見えない意味で使われる四字熟語は「五里霧中」になります。
「夢中」が付く四字熟語、正解は「無我夢中」。
間違いやすいので、気をつけて覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「耽る」は「ふける」と読みます。
「たんる」でも「ちんる」でもないので、是非正しい読み方を覚えてくださいね!