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春の晩酌にお薦めの"叉焼、春野菜のナムル2種"

  • 2022.4.4

素材の味を生かしたナムルとしっとりやわらかな叉焼は、日本酒との相性抜群です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

春の晩酌にお薦めの"叉焼、春野菜のナムル2種"

■晩酌をそそる色調“叉焼、春野菜のナムル2種”

春の晩酌におすすめの献立。山菜や春野菜の繊細な風味を殺さないよう、調味を最低限に控えたナムルは、清水善行さんの焼き締め山茶碗と印象が似ている気がします。素朴でありながら、洗練された雰囲気でしょうか。砂糖と塩麹の力でしっとりとやわらかに仕上げた叉焼は、山本美文さんのオーバル皿に。彫り跡の風情を堪能したいから、余白を生かして中央に品よく盛りつけました。花冷えの日ならば、熱燗を添えて。


◇材料 (つくりやすい分量)

豚肩ロース肉:500g
A :
・ 塩麹:大さじ3
・ 醤油:大さじ3
・ にんにく:1片分(8g)(すりおろし)
・ 生姜:1片分(10g)(すりおろし)
・ 砂糖:大さじ3
・ はちみつ:大さじ1
・ 八角:小さじ1
・ 山椒:小さじ1
・ クローブの粉末:小さじ1(または五香粉)


□叉焼のつくり方

(1)下ごしらえ
キッチンペーパーで豚肉の水気を拭き取る。

(2)調味液につける
Aをボウルに入れてよく混ぜ、1を加えてよくもみ込む。たれごと密閉できるポリ袋に入れ、冷蔵庫で2~3日おく(1日1回取り出して、袋の上からもむ)。長くねかせるほど、締まった食感になる。

(3)常温にもどす
袋から豚肉を取り出し、常温になるまでおいておく。

(4)オーブンで焼く
180℃に予熱したオーブンで20~30分焼く。途中で一度上下を返す。串を中心まで刺して赤い肉汁が出なければOK。

(5)仕上げ
ホイルに包んで30分おき、余熱で火を通す。すぐに食べられるが、できれば冷蔵庫で1日おくと、肉が締まり味も深まる。好みの厚さにスライスする。


◇材料 (つくりやすい分量)

★ うどのナムル:
・ うど:約100g(皮も含む)
・ 胡麻油:小さじ1
・ 唐辛子:1本分(種を取り除き粗みじん)
・ 塩:小さじ1/3
・ 砂糖:ひとつまみ
★ 菜の花のナムル:
・ 菜の花:1/2束(6~7本、約100g)
・ 煎り胡麻:大さじ1
A :
・ にんにく:1/2片分(すりおろし)
・ 醤油:小さじ1/2~1
・ 砂糖:ひとつまみ
・ 塩:ひとつまみ
・ 胡麻油:小さじ1
・ 煮切り酒:大さじ1


□春野菜のナムル2種のつくり方

(1)うどの下ごしらえ
うどは汚れている部分を洗ってきれいにし、長さ4cmに切り、酢水に5~10分ほどさらす。キッチンペーパーで水気をし っかりと拭き取り、皮ごとせん切りにする。

(2)うどを炒める
フライパンを強火にかけ、胡麻油を入れてうどを加えてさっと炒める。唐辛子と塩、砂糖をふり、火を止める。

(3)調味液をつくる
密閉容器にAを入れてよく混ぜる。

(4)菜の花をゆでる
菜の花をさっと塩ゆでし、水にとって冷ました後、水気をかたく絞り、長さ4~5cmに切る。

(5)仕上げ
3の密閉容器に4を入れ、胡麻をふってよく混ぜる。冷蔵庫で一晩おく。

完成
完成

――教える人

「オカズデザイン」

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。


文:藤井志織 写真:伊藤達也

この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

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