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HSPは自律神経失調症になりやすい? 布団でやってはいけないこと

  • 2022.4.2
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コロナ禍やウクライナ問題など不安を煽られる状況が続き、心身の不調に悩む人も増えているのではないだろうか。眠れなかったり気持ちが晴れなかったりしてなんだか調子が悪いという人は、「自律神経」に意識を向けてみるのはどうだろう。

今回は、特にHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の人が悩まされがちな自律神経の不調について、自分でできる対処法を、日本で最初の自律神経専門整体「元気になる整体院」代表・原田賢さんの著書『1分でわかる 敏感な人のための自律神経まるわかりBOOK』(主婦の友社)から紹介しよう。

姿勢・運動・食事・睡眠などを具体的にどう変えればいいか、シンプルにわかりやすく解説されている。イラストも豊富で、見開き1ページにつき1分程度で理解できるよう工夫されている。

HSPは自律神経失調症になりやすい?

「HSP」とは、生まれつき周囲の刺激や他人の気持ちにとても敏感な気質を持っている人のこと。たとえば、次のようなことに複数思い当たる人は、HSPの可能性があるという。

・他人のきげんに影響される
・周囲のささいなことによく気がつく
・一度にたくさんのことをやるよう言われると困ってしまう
・大きな音が苦手である
・まぶしい光、強いにおい、粗い記事、近くから聞こえるサイレンなどにすぐ反応する
・誰かが居心地の悪さを感じていると、その理由を察し心地よくしてあげようと思うことが多い
(引用元『敏感すぎる私の活かし方』)

原田さんは、HSPの人はよりストレスを受けやすい傾向にあり、自律神経失調症になりやすいと指摘する。

「ストレスにより交感神経が活発に働く状態が続くと、筋肉や内臓の働きに影響し、やがては自律神経に不調を来します。敏感な人は自律神経失調症になりやすいといえるでしょう」

布団の中でスマホ使用は厳禁!

では、実際に心身の不調に悩まされている人はどのような対策をとれば良いのだろうか。

本書で紹介されている、姿勢・運動・睡眠・食事・メンタルへのアプローチ方法の中でも、今すぐ始められる「姿勢」に関するコツを紹介しよう。

パソコンやスマートフォンを操作する機会が非常に多い現代人は、猫背になっている人が大勢いるという。そして、原田さんによると、猫背は自律神経の大敵なのだそう。

「猫背などの悪い姿勢を続けていると、背中や肩の筋肉がこり固まり、そこからつながる頭蓋骨を包む筋肉も硬くなります。さらには悪い姿勢によって内臓も圧迫され、内臓の働きも弱めてしまいます」

特に、パソコン以上にスマホを使っているときのほうが、下を向く角度がより大きくなり、首や手、腕に大きな負担をかけてしまうそうだ。

そこで、原田さんがおすすめするのが、スマホを見るときに頭ごと下を向くのではなく、猫背にならないよう背筋を伸ばした状態で、目線だけを下に向けるという方法。これによって首への負担を軽くできるという。

また、「布団に入ってのスマホ使用は厳禁」とのこと。あおむけでスマホを使用すると首・手・胸などいろいろな筋肉に負担をかけてしまう。さらに、スマホの光で交感神経が働きやすくなり、睡眠が邪魔されてしまうそうだ。

つい、ベッドに寝転んでスマホをだらだら眺めてしまうという人は多いのではないだろうか。本書で紹介されているコツを参考に、日頃の何気ない習慣から見直すことで、体調の改善が見込めるはずだ。

■原田賢さんプロフィール
日本で最初の自律神経専門整体「元気になる整体院」代表。大学卒業後、サラリーマンとして販売やITエンジニア職などを経験。過度な労働から自律神経失調症、うつ病になり休職を余儀なくされたことから、同院を開院した。施術の範囲は整体だけにとどまらず、自律神経を整えるための食事などの栄養指導、メンタルのアドバイスなど、自律神経に関係する全ての事柄をフォローしている。

(文・犬飼あゆみ/ライター)

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