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学校生活で起きる小さなハプニング。子どもたちの心を育てる3冊、同時発売

  • 2022.3.29
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小学校を舞台にした作品を中心にこれまで130作以上を刊行し、課題図書や教科書にも多数採用された児童文学作家、くすのきしげのりさんの新作が「学校がもっとすきになるシリーズ」から3冊同時発売された。

3月24日に発売されたのは、『3かいなかしたろか』『わたし、わすれものがおおいです。』『いち・にの・さんかんび』(いずれも東洋館出版社)。

"笑い合えたら、友だちのはじまり"

『3かいなかしたろか』

作 くすのき しげのり × 絵 石井 聖岳

初めて隣の席になったたかのりくん。
ちょっと偉そうなところが鼻につくのだけど、ぼくは言われっぱなし。
ある日の休み時間、たかのりくんの顔にボールがぶつかり、あのたかのりくんが泣きじゃくっていた。
今、ぼくにできることはなんだろう。
気づくとお腹の底から声が出て--。

"「どうしよう!?」でそだちます"

『わたし、わすれものがおおいです。』

作 くすのきしげのり × 絵 のし さやか

いつもうっかりしてしまうわたしと、しっかり者のえみちゃんは、登校も一緒で席も隣の仲良し同士。
忘れ物をしたときは、いつもえみちゃんが助けてくれる。
国語の教科書を忘れてしまった日、いつものようにえみちゃんを頼ろうとしたら、なんだかえみちゃんの様子がおかしくて--。

"がんばるから、みててね"

『いち・にの・さんかんび』

作 くすのき しげのり × 絵 こば ようこ

先生も張り切っている参観日。
来てくれたおかあさんと妹の前でいいところを見せたくて、みんなに釣られて手を挙げたぼく。
まさか最初に当てられてしまうなんて......。
すっかり恥をかいてしまったぼくに、ふたたび「まさか」な出来事が。最悪の参観日を覚悟したそのあとで--。

■くすのきしげのりさんプロフィール

児童文学作家。1961年生まれ、徳島県鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て現在にいたる。
「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」となった『おこだでませんように』『メガネをかけたら』(ともに小学館)をはじめ、本作品と同シリーズで刊行した『ぼくはなきました』(小社)が、「第29回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞」を受賞するなど選定および受賞多数。また、『ええところ』(学研プラス)、『ともだちやもんな、ぼくら』『ええことするのは、ええもんや!』(ともにえほんの杜)、『しょうじき50円ぶん』(廣済堂あかつき)、『ダメ!』(佼成出版社)といった教科書掲載作品など130冊を超える作品は、日本および海外で広く読まれている。
2021年、絵本と絵本に関わるすべての人を応援する『絵本・応援プロジェクト ~YELL2021~』をスタートさせる。

■画家プロフィール

1976年、静岡県生まれ。『つれたつれた』(さく・内田麟太郎、解放出版社)で絵本画家デビュー『ふってきました』(さく・もとしたいづみ、講談社)で第13回日本絵本賞受賞、第39回講談社出版文化賞絵本賞受賞。『おこだでませんように』(さく・くすのきしげのり、小学館)は、第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定されている。近著に『みんなとおなじくできないよ』(さく・湯浅正太、日本図書センター)、『まってました』(さく・もとしたいづみ、講談社)、『どろんこおばけになりたいな』(さく・内田麟太郎、童心社)、『オレじてんしゃ!』(ほるぷ出版)など。

1978年、和歌山県生まれ。ロンドン芸術大学でグラフィックデザインを学ぶ。主な作品に、『まかしとき!』(さく・くすのきしげのり、フレーベル館)、「おいしいふくやさん」シリーズ、『じいちゃんバナナばあちゃんバナナ』『どこへいったの? いちごちゃん』(以上、ひさかたチャイルド)など。

1972年、東京都生まれ。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。エディトリアルデザイナーを経て、絵本画家となる。2003年、第4回 ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞。主な作品に、『いもほり コロッケ』(さく・おだしんいちろう、講談社)、『さやかちゃん』(さく・くすのきしげのり、ポプラ社)、『こだぬきコロッケ』(さく・ななもりさちこ、こぐま社)、『いいな「じぶん」!』(さく・くすのきしげのり、世界文化社)など。

今回刊行された3冊は、学校生活で起こる小さなハプニングがテーマに。大人からみると、そんなことで悩んでいたっけ、と思うような出来事にも、子どもたちは正面から真剣に向き合い、成長していく。友人との関係性も、クラスという社会で過ごすのにも、大きな事件など必要なく、ちょっとしたことがきっかけで変化が生まれる。子どもたちに一歩踏み出す勇気をくれる作品ばかり。入学、進学のお祝いにおすすめだ。

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