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赤小林エリカの文房具トラベラーvol.31

  • 2022.3.29
出典 andpremium.jp

赤は俄然テンションがあがる。闘牛士が振る布も、パリジェンヌが穿くタイツも、神社の鳥居も、一輪のバラの花も、テイラー・スウィフトのアルバムも、その色が数ある色の中でも敢えて赤であることが腑に落ちる。
赤は血の赤。革命の赤。
ホットチリスープから、共産主義革命まで。マルクスの好きな色も赤だったとか。善をなさんとして赤をなす!? なんて調子で、赤は不穏な空気を孕みつつ、激しさを秘めた情熱の色。
かくなるうえは、ペンの赤にもこだわりたい。なかでも私が執心するのは、水性ではなく油性ペン。その名も永遠(パーマネント)・マーカー。そうよ、大事な注意書きが消えたりしたら困るもの。
永遠というからには、簡単に色が褪せなくて(特にインクは黄色に続いて赤が紫外線で退色しやすいそうですよ、気をつけて!)、発色も鮮やかなもの。そう、そして何より私が欲しいのは、セクシーな赤。
で、勝手に油性赤ペン色比べやってみました。結果お気に入りの上位3本。

左/ドイツ〈エディング〉社製品。インクものは断然エディング! 中/三菱ペイントマーカ ーは流石のクオリティ。渋めの赤。右/オランダの文房具チェーン店〈bruna〉(なんとミッフィーの作者の叔父さんが創設者だそう!) のペンは発色最高。

edit : Kisae Nomura
※この記事は、No.32 2016年8月号「&STATIONERY」に掲載されたものです。

作家・マンガ家 小林 エリカ
出典 andpremium.jp

シャーロック・ホームズ翻訳家の父と練馬区ヴィクトリア町育ちの四姉妹を描いた『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)発売中。2021年夏、はじめての絵本『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)が発売。

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