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上海の人気ストリート、永嘉路にある一軒家のセレクトショップ「STUDIO588」

  • 2015.9.16
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フランス租界時代の面影を残す中国・上海の「永嘉路(ヨンジアルウ)」。ここにお店をかまえる雑貨店「STUDIO588(スタジオウーバーバー)」には、日本人女性ふたりがセレクトした、日々の暮らしを素敵に彩るハイセンスなアイテムがそろいます。

レトロな「老房子」で優雅にショッピング

地下鉄・衡山路(ホンシャンルウ)駅から歩くこと約7分。旧フランス租界エリアの中心部にある通り、永嘉路に「STUDIO588」がオープンしたのは、2015年5月のことです。上海では、フランス租界時代に建てられ、中国と西洋の文化が融合した古い住宅を「老房子(ラオファンズ)」と呼びます。その1階スペースを利用した店内には、洋服やバッグ、アクセサリー、そのほか多彩な小物がセンスよくディスプレイされています。

ヨーロッパの雰囲気漂う外観もあいまって、散策途中にふらりと立ち寄るお客さんが多いのだそう。

もともと上海に暮らしていて友人同士だったマリさんと片桐さんが、一緒にこのお店を立ち上げたのがはじまり。マリさん自らのコスメブランド「&flow(アンドフロウ)」、片桐さんが店長を務めるバッグブランド「Laugoa(ラウゴア)」に、ふたりが「いいな」と思った国内外のアイテムをセレクトしていくうちに、現在のスタイルができあがりました。

ディスプレイに使われている家具やインテリア雑貨の多くは、ふたりの友人でもある家主さんの持ち物。アンティークな雰囲気を生かして、そのまま使わせてもらっているのだとか。昔ながらの建物との相性も、ぴったりです。また最近では、花市場やフラワーショップで見つけた観葉植物、ドライフラワーなども、インテリアに取り入れています。

上海の「今」を感じるアイテムがいっぱい

「&flow」は、上海で中医美容を学んだマリさんが手がけるオリジナルブランド。一部の商品をのぞき、ほとんどがここ上海の直営店舗でしか手に入りません。

おみやげにするなら、6種類のハーバルソープ(小60元、大110元)やシルクパック(30元)など、コンパクトに持ち運べるアイテムがおすすめ。そのほか、肌にやさしいシャンプー(60元~)、ハンドクリーム(40元)も人気の定番商品です。

カラフルで個性的なデザインが特徴の「Laugoa」のバッグですが、手編みや刺繍などはすべて、中国・山東省の村に住むおばあちゃんたちが、職人技でていねいに仕上げたもの。「中国の伝統文化は貴重で、未来まで守られるべきもの。そのためのお手伝いができたらいいなと思っています」と片桐さん。夏はかごバッグ、冬はニット素材の商品なども展開しており、ラインアップは常時約100種類と充実しています。そのほとんどが2WAY以上の仕様で、持ち方や結び方で印象を変えられるのもうれしいですね。

そのほかにも、上海に関わりのあるクリエイターが手がけるアクセサリーや雑貨、洋服、上海在住の日本人が作るおいしい蜂蜜や有機茶などがずらりと並び、宝探しのような気分でショッピングを楽しめます。

カフェ使いもOK!ついつい長居してしまいそう

店内にはカフェスペースも併設されていて、ドリンクやスイーツ片手にのんびりと過ごすこともできます。淹れたての「ハンドドリップコーヒー」(20元)は、苦味が少なくマイルドで、ほっとするおいしさです。 現在、お客さんの半数は中国人。高感度なアイテムのセレクトが、上海に住むファッショニスタの間でじわじわと人気を集めているよう。9月には店内にネイルサロンもオープンするなど、意欲的なふたりのチャレンジは、ますます加速度を増していきそうです。

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