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簡単な組み合わせなのに、なぜか読めない…!「貝」がつく難読漢字5問

  • 2023.3.22

「浅蜊(あさり)」や「蜆(しじみ)」などなど…おいしい「貝」の仲間ってたくさんいますよね。お味噌汁や浜焼き、パスタなど、味わい方は無限大。

さて今回は、そんな「貝」に関する5つの難読漢字をご紹介します。みなさんは、いったいいくつ読むことができるでしょうか?漢字の組み合わせは簡単ですが、意外と読めないかも…!

1.「貝独楽」

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「貝」が含まれていますが、「貝独楽」は生き物ではありません!

幼稚園や小学校で、遊んだことのある方もいらっしゃると思います。とあるおもちゃの名前ですよ。

 

気になる読み方は「べいごま」「べえごま」「ばいごま」でした!

「どうして貝なの?」と思ったら、「貝独楽」は「バイの貝殻に、溶かした鉛を入れてつくったこま」のことみたいです。作り方に由来しているんですね…!

2.「空貝」

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「貝って、海の生き物だよね…?」「空ってどういうことなんだろう…」

「空貝」を見ると、そんな考えが頭の中を巡ってしまうかもしれませんね。もちろん「そらがい」とは読みませんよ!

 

気になる読み方は「うつせがい」でした!

複数の意味があり、単に「貝がら」を指すほか、下記の意味を持ちます。

③貝「つめたがい(螺)」の異名。
④ 貝「うずらがい(鶉貝)」の異名。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

異なる「貝」に同じ異名がついているなんて、なんだか面白いですよね。

3.「貝母」

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「水」に「母」と書くと「水母(くらげ)」ですよね。しかし、今回は「貝」に「母」と書く「貝母」です。もちろん、「貝」の「お母さん」という意味ではないですよ。

そして、ここで意外な事実お伝えします。なんと「貝母」は、海の生き物ではなくとある植物のことなんです!

 

気になる読み方は「ばいも」「ははくり」でした!

「ははくり」は「ばいも」の異名で、どちらも同じ植物を指しています。「ユリ科」の多年草で、薬の材料として使われるそうですよ。

4.「海松貝」

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寿司ネタの1つとして知られる「海松貝」は「水松貝」と書くこともできます。

実は「海松食貝」「水松食貝」が本来の名前なのだとか。なんでも、「この名は水管に海藻のミルが着生しているのを見て、食べていると誤解したことに由来するという」そうです。

 

そう、気になる読み方は「みるがい」でした!

「貝」の中でもおいしいことで知られているのだそうですよ。

5.「貝被」

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最後にご紹介する難読漢字は「貝被」です!

思った以上に褒められた際「かいかぶりすぎないでください」と謙遜したりしますよね。しかし、こちらは「買い被り」と書くため、「貝被」とは関係ないですよ。

 

気になる読み方は「かいかむり」でした!

「かいかぶり」と「かいかむり」は1文字違いでしたね。

ちなみに、「どういう貝なのだろう」と気になったかもしれませんが、実は「蟹(かに)」の仲間なんですよ。


参考文献:小学館『精選版 日本国語大辞典』、三省堂『新明解国語辞典』第八版