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三菱UFJ銀行、通帳有料化へ…紙の通帳は今後無くなってしまうのか?

  • 2022.3.26
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メガバンクの中で唯一通帳の発行が無料だった三菱UFJ銀行が、ついに通帳有料化に踏み切りました。地方銀行など他の金融機関にも通帳有料化の動きが広がっています。

今なぜ通帳有料化なのでしょうか。また今後紙の通帳はなくなってしまうのでしょうか。

■三菱UFJ銀行が2022年4月1日より通帳を有料化

三菱UFJ銀行は、2022年4月1日より通帳の有料化を実施します。対象口座は「2022年4月1日以降に開設される総合口座と普通預金口座」です。

ただし、18歳未満または70歳以上の方が開設する口座については、4月1日以降も有料化の対象外となります。また、2022年3月31日までに開設された口座も通帳有料化の対象外です。

通帳ありの口座を作りたい場合はその日までに開設するといいでしょう。

■銀行が通帳を有料化する背景

三大メガバンクに限らず、地方銀行などほかの金融機関でも通帳有料化の動きが広がっています。その背景には以下の事情があります。

●1 通帳発行コストが重い負担になっている

1冊通帳を発行するのにもコストがかかります。そのコストが銀行にとっては重い負担になっています。

●2 環境保護のために紙の通帳発行数を減らしたい

銀行業界では、環境保護の観点からペーパーレスへの取り組みを行っています。その一環として紙の通帳発行数を減らしたいという意図があります。

●3 インターネットバンキングの普及

銀行にとってはコストを抑える効果があるインターネットバンキングの普及も、通帳有料化への動きを加速させています。

■通帳の有料化で紙の通帳はなくなるのか?

結論から言えば、当面紙の通帳がなくなることはないでしょう。

その主な理由が、通帳有料化の対象外となる口座が多いことです。

<対象外の口座>
・通帳有料化以前に開設された口座
・名義人が未成年や高齢者の口座(対象年齢は金融機関により異なる)
・普通預金口座・総合口座以外の口座

また、現時点では有料でも紙の通帳がほしい人が少なくないため、金融機関が通帳を全廃するのは困難な状況です。

ただ、今後は多くの金融機関で通帳が有料になる可能性があります。それによりインターネットバンキングがさらに普及し、通帳の発行数は年々減っていくと思われます。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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