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コレステロールが高くなってきたら!食事に取り入れるべき3つの栄養素【美容専門医監修】

  • 2022.3.25
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若いころは気にならなかったコレステロールも、健康診断を受けるたび上がってくると心配になってしまうもの。動脈硬化の原因ともなるコレステロール値が上がってきたら、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。栄養外来で食事指導をするアンチエイジング専門医・黒田愛美先生に聞きました。

脂肪分の多い食品を控えるだけでは不十分!

コレステロールを下げるというと、揚げ物など脂っこい食品を控えるという対策がまずは思い浮かびます。しかし、黒田先生はそれだけでは不十分だと言います。

「コレステロールの多くは肝臓で合成されるもので、暴飲暴食をしていない限り、食品から分解して合成される量はそれほど多くありません。

コレステロールは細胞膜やホルモンなどを合成するための原料であり、体には欠かせない成分です。本来なら原料として使われたあと、胆汁酸となって排出されれば体内にたまることはありません。

しかし、40代以降になると女性ホルモンの分泌が少なくなることも関係して、コレステロールが使われずに悪玉コレステロールとなります。それが問題なのです」(黒田先生)。

腸内環境を整えることが大事

栄養外来に訪れる人のなかには悪玉コレステロール値が高い患者も。そのような人に対してはどのようなアドバイスをしているのでしょうか。

「悪玉コレステロール値が高い患者さんに対しては、一般検査に加えて、腸内環境の検査(遅延型アレルギー検査)をおすすめしています。

悪玉コレステロール値が高いということは、本来排出されるべき胆汁の在庫を腸に抱え込んでいるということとイコールです。

ですから、まずは腸内環境を整えて、腸の胆汁を一掃するようにアドバイスしています

コレステロール値が高いという悩みに限らず、体調不良の多くは腸内環境が関係しています。まずは検査で、自分の腸内環境の状態を知ってほしいと思います」(黒田先生)。

3つの栄養素を意識しよう

それでは、腸内環境を改善するためにはどのような栄養をとると良いのでしょうか。

1. 食物繊維

2. EPA

3. MCT

「きのこや海藻などに含まれる食物繊維は、汚れた腸内をお掃除してきれいにしてくれます。青魚などに含まれるEPAは悪玉コレステロールを低下させ、MCTオイルに含まれるMCTには、たまった胆汁の排出を促す働きがあります。この3つの栄養素を意識してとり、腸内環境を整えることが大切です」(黒田先生)。

これにプラス、一般的にいわれる甘い物や脂っこい物、お酒などはできるだけ控えるよう心掛けると良いということです。

まとめ

コレステロール値が増えている人は、食物繊維とEPA、MCTの3つの栄養素を意識にとってみてはいかがでしょうか。普段の食事からとるのは難しいという方は、信頼できるメーカーのサプリメントを利用しても良いということです。

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。

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