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ケミカルフリーを目指して、心がけたい「5つの選択」。

  • 2022.3.25

前回の記事では、地球の汚れが子宮を通して胎児に影響することをお伝えしました。今回は、環境毒の具体的な避け方や、ケミカルフリーのためのより良い選択についてお伝えしたいと思います。

photo: iStock

1. 玄米や大型魚は避ける

健康に良さそうな玄米ですが、残念ながら日本の田んぼで育った稲は、カドミウムやヒ素などの重金属を多く含んでいます。お米の栄養価を残したいなら、玄米よりも、胚芽を残した胚芽米程度にするほうが安全です。また、マグロなどの大型の魚や金目鯛などの深海魚は、水銀を多く含有している可能性があります。現に妊婦にはマグロの摂取制限があるのですが、あまり知られていません。天然の魚はDHAやEPAなどの良質な油を含んではいるものの、水銀の蓄積には注意したいところです。

2. 輸入小麦のパンは避ける

一般的なパンには、輸入小麦が使われています。農林水産庁によるとアメリカやカナダからの輸入小麦からは、ほぼ100%、除草剤グリホサートの検出があります。当然、これを使ったパンにも残留があります。グリホサートは問題が多く、EU圏では使用禁止の方向に動いています。日本では小麦栽培には使われていませんが、地方では雑草を引き抜く代わりに、この除草剤がよく使われています。

3. ファーマーズマーケットやオーガニックショップで買い物をする

「オーガニック」と単純に言っても、その基準はさまざまです。「オーガニック」と言いながら、除草剤を使ったり、農薬を使っていることもあります。窒素分を多く含む肥料を与えすぎて、逆に身体に悪い野菜に育っていることもあります。だから食品を買う時は、生産者の顔が見えるファーマーズマーケットやオーガニックショップで、どんなこだわりで作っているのか、直接聞いてみるのがいちばんです。

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4. 香りが長持ちする柔軟剤は避ける

柔軟剤で衣類に香りをつけることが流行っています。でも、人工の香料は、香害として頭痛やめまいの原因になることがあります。多くの香りを売りにした洗剤や柔軟剤には、香りを徐々に放出するためにイソシアネートという物質が使われています。ごく微量でも粘膜を刺激して、繰り返していると過敏になって、喘息発作を起こすリスクがあります。香料は自分だけでなく、周りにも飛んでいきますから、良かれと思って使っている香りのアイテムが、周りを不快にしているかもしれません。香りを纏いたいなら、天然の精油を使ったものを選んでみては?

5. プラスチック容器を避ける

プラスチックは環境問題の大きなテーマであることはもちろん。マイクロプラスチックが人体に与える影響は未知数ですし、プラスチック製品に含まれる添加物の危険性も懸念されています。フタル酸エステルやビスフェノールA(BPA)は、プラスチック製品に広く使われています。食品のトレーや袋などにも使われているので、口にも入ります。人体にはただちに影響はないとされながらも、内分泌攪乱や心血管疾患、がんなどとの関連を指摘する研究者もいます。プラスチックトレーに乗った惣菜やプラスチックバックに入った加工食品を避けること、食品の保存にプラスチック容器を使わず、またそのまま電子レンジにかけないことで、なるべく避けていきたいところです。

日常の中でケミカルフリーな行動を意識して、自分にも、将来の赤ちゃんにも良いものを選択しながら、地球を元気にしていきましょう。

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