【森絵梨佳】「モデルの時間とママの時間、両方あることがとても心地いい」

「実は『もう、モデルは辞めよう』と思っていた時期がありました。大学生の頃かな。小学生のときに仙台の児童劇団に入り、15歳で東京へ。雑誌、ドラマ、映画などいろんなことを経験して楽しかったし、充実してました。だけど『私はこの仕事で生きていく』という情熱が持てなくて……。

そこでいったん仕事をセーブし、以前から興味のあった家具屋さんの立ち上げを計画したんです。大学で経営学を学んでいたこともあり、販路を調べたり、店舗の立地を検討したりしてかなり本気でしたね。モデルの仕事への未練もありませんでした。

だけど人生は面白いもので、大学を卒業して本格的に家具屋さんの仕事に着手しようとした矢先、ビューティの仕事に出合ってしまったのです」

「そこからはもう夢中。あれは人生の転機でした。もうひとつの転機は息子の誕生。もともと子ども好きではなく、出産前はちゃんと“ママ”ができるか不安でした。

だけど実際生まれたら可愛くてたまらない。産後の仕事復帰直後なんて、離れてるぶん私より私の母に懐いてる気がして悲しくなったことも（笑）。仕事を愛する気持ちと息子と一緒にいたい気持ちがせめぎ合い、保育園に入れるかどうかもギリギリまで迷ったほどでした。

今はモデルの時間とママの時間、両方あることがとても心地いい。平日は仕事に没頭し、週末は家族とゆっくり過ごす。息子の成長と共にバランスが変わるかもしれないけど、これからも周囲に感謝しつつ、目の前のことを全力で！」

「可愛らしくも大人っぽくもなれる、赤って特別な色。今回の鮮やかな赤リップは顔色まで冴え、赤のパワーを感じました」

EX5

￥2530（限定）／カネボウインターナショナルDiv．

￥6050／SUQQU

333

￥5610（限定）／パルファムジバンシイ

撮影／三瓶康友ヘアメイク／吉崎沙世子（io）スタイリング／木下夏実（DRAGON FRUIT）取材・文／中川知春構成／鬼木朋子