ジャスティン・ビーバー、性的暴行を告発した女性2人に対する名誉毀損の訴えを取り下げ

シンガーのジャスティン・ビーバーが、性的暴行を告発した女性2人に対する名誉毀損の訴えを取り下げたことが明らかに。（フロントロウ編集部）

ジャスティンが性的暴行疑惑をめぐる名誉毀損訴訟を却下

シンガーのジャスティン・ビーバーが、性的暴行を告発した女性2人に対する名誉毀損の訴えを取り下げたことがわかった。2020年にSNS上で2人の女性から「性的暴行を受けた」と告発されたジャスティンは、彼女たちの主張は事実無根だとして約22億円の賠償金を求めて提訴した。

今から約2年前の2020年6月、ダニエルと名乗る女性が、2014年3月に米テキサス州オースティンにあるフォー・シーズンズ・ホテルでジャスティンから性的暴行を受けたことを告発する内容のツイートを投稿。それからほどなくして、今度はキャディと名乗る別の女性が、2015年5月にニューヨーク市内にあるホテルの一室でジャスティンから性行為を強要されたことを明かし波紋を広げた。

告発を受けて自身のツイッターで声明を発表したジャスティンは、「こういった非難を受けることはしょっちゅうだから、普段は公にコメントはしないけど、今回は妻やチームの仲間と相談して話すことにした」としたうえで、自身にかけられた疑惑を全否定。さらに、「性的虐待に関するすべての主張が真剣に受け止められるべきだと思うし、だからこそ、僕は必要とされる対応をすることにした。とはいえ、今回の件は事実上不可能であり、（それを証明するためにも）今後はツイッターと当局と協力して法的措置を講じるつもりだ」と宣言し、その言葉どおり、虚偽の証言によって名誉を傷つけられたとして、ダニエルとキャディにそれぞれ約11億円の賠償金を求める裁判を起こした。

米Billboardによると、両者のあいだで行われた和解調停は失敗に終わり、今年5月にも裁判が行われることが暫定的に決まっていたが、先週、ジャスティンの弁護士がロサンゼルス郡高等裁判所に訴訟の取り下げを申し出たことでこの件は突如終わりを迎えた。裁判所の文書では、ジャスティンと被告が和解に合意したかどうかは明らかにされておらず、ジャスティンの弁護士は「ジャスティンは、2020年に起こされた名誉棄損の訴訟を却下し、前に進むことにしました」とだけ述べている。（フロントロウ編集部）