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「マナー違反になってない?」喪服や礼服の正しい選び方、プロが解説します!

  • 2023.4.27

人の一生にまつわる催し全般を意味する、冠婚葬祭。主に結婚式やお葬式などのイメージが強いと思いますが、その具体的なマナーを聞かれると、きちんと答えられる方って少ないのではないでしょうか。なんとなくは把握しているけれど、意外と忘れてしまいがちな基本マナー。いつ案内が来ても安心して臨めるよう、ここでしっかり押さえておきましょう。

今回は、THE SUIT COMPANYの商品部でメンズアイテムを担当している佐藤さんと、レディースアイテムを担当している坂下さんに「冠婚葬祭のスーツマナー」について、教えていただきました。

お葬式で気を付けるべきポイントとは?

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お葬式におけるスーツスタイルは、礼服や喪服とも呼ばれるブラックスーツが基本。礼服に用いられるブラックスーツは、リクルートスーツや通常の黒色のスーツとは異なり、より深みがあるブラックを使用しているため、選ぶ際は注意が必要です。

身につけるアクセサリー類にも気をつけて!基本的に金属製やアルミ製の輝きのあるアクセサリーは、着用しないほうがベターです。アクセサリーを付ける場合は、“涙の象徴”とされているパール類のアクセサリーを選ぶようにしましょう。ただし、大ぶりなパールや2連以上のパールはNGですよ!

ネイルをしている方はできれば落としたほうがいいですが、ジェルネイルなど、落としづらいネイルをしている場合は、ブラックのグローブで隠すといいと思います。

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左2足がNGシューズ、右側がOKシューズ。

メンズもレディースも着用するシューズは、本革や合成皮革、布などの光沢がないものが望ましいとのこと。

エナメルのような光沢感のある素材やヘビ革・ワニ革など、殺生を想起させる素材はマナー違反とされているので、靴選びの際は注意しましょう。

マナーを押さえた基本スタイルは、こちら!

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全身をブラックトーンで統一。アクセサリー類は付けない、基本的なスタイルです。

ワンピースにジャケットを羽織り、かっちりとした印象を演出しましょう。髪型は基本的に自由ですが、ロングの方は、お焼香の際に邪魔にならないよう、ゴムやピンで束ねておくといいと思います。

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続いて、アクセサリーを着用したスタイリング。

ノーカラーのジャケットを着用することで、首元がすっきりとするので、パールのアクセサリーがよく映えますね。喪服の落ち着いた雰囲気に合わせて、メイクも控えめにするのがベターです。

【番外編】結婚式でのメンズスーツ

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ブラックスーツは、結婚式でも活躍します。基本的に、新郎新婦の親族や身内が結婚式に参加する場合は、ブラックスーツやモーニングがいいそう。互いの親族に失礼のないよう、正装で臨むように心がけたいですね。

友人や知人としての参列の際もブラックスーツを着用してもよいですが、もう少し華やかな服装で参加したいという方もいるでしょう。そうした方は、落ち着いた色合いのベスト付きスーツがおすすめ!あくまでも、新郎新婦をお祝いする場なので、主役より目立つような派手な色は避けるようにしましょう。

正しいマナーを知り、スマートな大人に

意外と知らなかった情報もあったのではないでしょうか?結婚式や葬式の場で、恥ずかしい思いをしないためにも、正しいマナーを知り、スマートな大人を目指しましょう。

今回取材したのは…

佐藤 健吾さん
青山商事株式会社
TSC事業本部

坂下 恵さん
青山商事株式会社
TSC商品部

 

※記事内の情報取材時および記事執筆時点の情報です。価格変更や売り切れ、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。

取材・撮影/雪か企画・ヒゲ企画 スタイリング監修/高橋 愛 編集/北山礼奈(TRILLニュース)