【神尾楓珠】“国宝級イケメン”の美へのこだわりとは？

神尾楓珠

──なんと第１話で主人公（佐藤勝利）が交通事故で亡くなり、幽霊としてヒロイン（髙橋ひかる）の前に登場。高校が舞台の青春ラブストーリーに本格的なホラー要素が加わって２種類のドキドキを味わえる……。そんな新感覚ドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』で、神尾楓珠さんは主人公の同級生であり親友の藤本を演じる。

「藤本は自他共に認めるネクラで、いつも冷静沈着。だから感情表現のさじ加減は慎重に計算しながら演じようと思っていたのですが、いかんせん“幽霊”を相手にお芝居するのが初めてだったので（笑）。肉眼では目の前に勝利君の姿が見えているけど、見えていないように演じることが難しかったですね。ただ、とにかく物語の展開が斬新でおもしろいので、視聴者の方々も、戸惑いながらも劇中の不思議な恋愛模様から目が離せなくなってしまうと思います」

──そもそも２人の“国宝級イケメン”が初共演する時点で、最高レベルの眼福ドラマであることが保証されている。人知を超えた存在との愛や友情も、なおさら尊いものに見えてしまう。

「勝利君は国宝級という表現を根付かせた“元祖”みたいな方だと思うので、同列に扱っていただくのはおこがましいんですけど……。ただ、僕は小学校の頃に勝利君に似ていると言われたことがあって。それが芸能界に興味を持つきっかけのひとつだったので、今回共演できたことが本当にうれしかったです」

──じつはインタビューの直前、たまたま佐藤勝利さんが通りかかり、取材班は２人が連絡先を交換する激レアな瞬間を目撃。眩しい交流はリアルの世界でも続いていきそうだ。

「ネクラな役柄を引きずって撮影中は積極的に話しかけられなかったんですけど、たった今、LINEで繋がることができました！ 近々、一緒にご飯に行けたらうれしいな。お店は大先輩にお任せしたいと思います（笑）」

Q.ドラマで幽霊と共演。神尾さん自身の第六感は強い？

A.映画『樹海村』に出演したとき、霊媒師さんに「憑かれやすい体質」と言われました。当時は自宅でも「なんかいるな」と感じたり……最近はないですよ（笑）。

Q.“美”を保つために普段こだわっていることは？

A.正直なところ、スキンケアはテキトーなんですよ。でも同世代の俳優はみんな美意識が高いので、僕も取り残されないように研究したいと思っているところです。

Q.この春、プライベートで挑戦したいことは？

A.カラフルなアイテムを使ったファッションに興味があります。普段は街に溶け込むことを重視するあまり、全身黒のコーディネートになりがちなので（笑）。

神尾楓珠（かみお ふうじゅ）

1999年1月21日生まれ。東京都出身。2015年俳優デビュー。近年はドラマ『顔だけ先生』や映画『彼女が好きなものは』などで主演。映画『20歳のソウル』『恋は光』の公開を控えている。

WOWOWオリジナルドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』

「月刊アフタヌーン」で連載中の同名コミックをドラマ化。青野龍平（佐藤勝利）と刈谷優里（髙橋ひかる）が交際をスタートさせた２週間後、青野が亡くなってしまう。後追い自殺を図る優里の前に、幽霊となった青野が現れる。WOWOWにて毎週金曜午後11:30から放送、WOWOWオンデマンドにて配信中（無料トライアル実施中）！

撮影／MELON（TRON） ヘアメイク／菅井彩佳スタイリング／杉本学子（WHITNEY） 取材・文／浅原聡