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高田秋的、日本酒の楽しみ方!初心者におすすめの日本酒3選も

  • 2022.3.21

日本酒は想像しているより飲みやすくて、気軽に楽しめるお酒なんです

「一日の終わりにごほうびタイムとして日本酒で晩酌する楽しみがあると、翌朝起きたときに『よし、今日もがんばろう!』って思えるんです」。そう語るのは、生粋の日本酒好きとして知られ、唎酒師(ききさけし)の資格をもつ、モデルでタレントの高田秋さん。家にはお気に入りの日本酒が何種類か置いてあって、その中から選んで毎日少しずつ飲むのが楽しみなのだと言います。

そんな高田さん、実は25歳くらいまでは日本酒に苦手意識があり、ほとんど飲まなかったのだそう。しかし、地元・北海道の札幌にある和食屋さんで、ある日本酒と出合ったことがきっかけで、その魅力にハマったのだと言います。「そこで飲んだ日本酒は、想像していた味とは違って、華やかでフルーティで、とても飲みやすくて。それから自分の中での日本酒の概念が変わったんです」

そこで今回は、日本酒初心者がお気に入りの1本に出合うために最低限知っておきたい基礎知識から、高田さんおすすめの日本酒やそれに合う簡単なおつまみを紹介します。
日々の晩酌タイムに、夕飯のおともに、日本酒という選択肢をもってみてはいかがでしょうか。

日本酒ビギナーが注目すべきはここ! 簡単なラベルの見方

日本酒を選ぶ高田さん
高田さんはふだんお店で日本酒を手に取ったら、まずはボトル裏のラベルを必ずチェックするそう

日本酒を購入するときに、まずチェックしてほしいのが、ボトル裏のラベル。ここはいわば「日本酒のプロフィール」ともいえる部分。ラベルに記載されている情報を見ると、その日本酒がどんな味なのかを想像できたり、つくり手のこだわりを知ることができたり、日本酒選びがぐんと楽しくなるのだと言います。

「日本酒初心者の方は、まずはラベルの『アルコール分』をチェックしてみましょう」。日本酒のアルコール分でよく見られるのが15〜16度、17度以上は重めのガツンとした味わい、反対に14度以下はスルスルと飲みやすいタイプが多いそう。

日本酒ラベル
日本酒のラベルには、製造に関わる情報の他にも、その日本酒がつくられるまでのエピソードや酒蔵の思いが記載されているものもあり、個性豊か

「次に注目してほしいのが『精米歩合』(せいまいぶあい)です。大吟醸とか吟醸という言葉を聞いたことがありませんか? これはこの精米歩合によって種類分けされているんですよ」と高田さん。

精米歩合は、簡単にいうと“日本酒の原材料である米を、つくる過程でどのくらい削っているか”を数値で表したもの。日本酒は、米を削れば削るほど雑味がとれて、華やかでフルーティな味わいになるといわれているのだそう。精米歩合はラベルには「%」で記載されていて、その数値が低ければ低いほど米を多く削っているということになります。

果実のような香りに癒やされる、おすすめの日本酒3選

ラベルの読み方がわかると日本酒を飲んでみたくなりませんか? そこで実際に高田さんが読者に自信をもっておすすめする、飲みやすくておしゃれな日本酒3本をご紹介します。

日本酒と高田さん
高田さんがセレクトした、おすすめの日本酒3本

1. 天美 TENBI 特別純米酒(黒天)/長洲酒造(山口県)

天美 TENBI 特別純米酒
数少ない女性の杜氏(とうじ)が率いる「長州酒造(山口県)」でつくられた日本酒。山口県オリジナルの酒米(さかまい)「西都の雫」を使用

「こちらは、“生酒(なまざけ)”といって、製造過程で一度も火入れ(加熱処理)をしていない日本酒なんです。多くの日本酒は劣化を防ぐために火入れをするのですが、それをしていないので、ジューシーでフレッシュな味わいを楽しめます。すごく繊細な味で、桃や白ぶどうのようなフルーティな香りがしますよ」。また、開けたては微炭酸のような発泡感がありますが、時間がたつにつれてそれがなくなり、まろやかに変化していくのだそう。毎日少しずつ飲みながら、味わいの変化を楽しむのもいいかもしれません。

2. CHIMERA〜キメラ〜/白杉酒造(京都府)

CHIMERA〜キメラ〜
酒米(さかまい)ではなく、「ササニシキ」や「コシヒカリ」などの食用米のみで酒造りを行う、京都の「白杉酒造」がつくるこだわりの日本酒

「『キメラ』は、まるでワインのようなボトルデザインがおしゃれな日本酒。ライチのような甘い香りと酸味のバランスが絶妙なんです。日本酒の酸味に合わせて、お料理も程よく酸っぱい味付けのものが合うと思います。香りが飛ばないように常温で飲むのがおすすめですよ」

3. 稲とホップ ササニシキ 01/稲とアガベ(秋田県)

稲とホップ ササニシキ 01
2021年9月に秋田県男鹿市に新しくできた醸造所「稲とアガベ」がつくる、「クラフトサケ」と呼ばれるニュータイプの醸造酒

「稲とホップ」はアルコール発酵の過程で、マスカットや柑橘類の香りを出すホップを加えることによって、より甘くフルーティに仕上げた革新的な醸造酒です。元来の日本酒とは異なる副原料を使用しているため、お酒の分類としては「その他の醸造酒」と表記されています。
「アルコール度数が13度と低いので、初心者でも飲みやすい軽い口当たりですよ。甘さはまろやかで、マスカットのような爽やかな香りの中にも、ほのかにホップの香りも感じます。乾杯のときにビールの代わりに飲むのもいいかもしれません。しっかり冷やしていただくのがおすすめです」

また、飲む温度だけでなく、酒器の形や材質によっても日本酒の味わいは変化するのだそう。
「吟醸酒などは、そのフルーティな香りや味をダイレクトに感じられるうすはりのグラスで。濃く、しっかりとした味わいの純米酒などは、厚みのある陶器のおちょこでいただくことが多いです」と、飲む日本酒の種類に合わせて酒器にもこだわっているという高田さん。
自分好みのデザインのものを少しずつ集めて、酒器によって味や香りにどんな違いがあるのか飲み比べてみるのも、日本酒の楽しみ方の一つです。

お家でもまねしたい! 日本酒にぴったりなおつまみ3選

今回訪れた「SAKE Street」では、約25蔵の日本酒を取り扱っており、店内での試飲やおつまみの提供も行っています。
※まん延防止等重点措置の実施期間は行っていない場合があります。予め店舗にご確認ください。

おつまみ3種
高田さんがセレクトした日本酒に合うおつまみ3選。左から、うずらの卵のピクルス、クリームチーズの醤油こうじあえ、しめさば(すベて「SAKE Street」で注文可能なメニュー)

高田さんに、セレクトした3本の日本酒に合わせたおつまみも3つ選んでもらいました。
「SAKE Street」の店員さんに聞いた、各メニューのつくり方もご紹介。どれもお家で簡単にまねできるお手軽おつまみなので、ぜひ日本酒とのペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

1. クリームチーズの醤油こうじあえ

クリームチーズの醤油こうじあえ
<材料>クリームチーズ、ゆずの皮スライス、醤油こうじ

高田さんが『天美』と合わせて選んだのは、あえるだけで簡単にできるクリームチーズのおつまみ。「クリームチーズと醤油こうじの甘じょっぱさ、そして華やかに香るゆずの風味と『天美』のフルーティな味が相性抜群」と高田さん。

2. しめさば

しめさば
<材料>しめさば、大葉、がり、ごま、醤油

程よい酸味のある『キメラ』に合わせて選んだのが、薬味とあえてアレンジした見た目も華やかな、しめさば。つくり方は、全ての材料をあえるだけ。お家でつくるときは市販のしめさばを使うのがおすすめです。魚焼きグリルやフライパンで表面に少し焼き目をつけると、より本格的になります。

3. うずらの卵のピクルス

うずらの卵のピクルス
<材料>うずらの卵、甘口醤油、お酢

フルーティで軽い口当たりの『稲とホップ』とよく合うと選んだのは、うずらの卵のピクルス。
甘口醤油:お酢=2:1の分量であえ、その半量の水と一緒に火にかけて一度酢の強い酸味を飛ばします。それに市販のゆでたうずらの卵を漬け込み、粗熱をとってから冷蔵庫で半日〜1日冷やしたら完成。
お酢の酸味と、ほっくりとしたうずらの卵のバランスがいい一品です。

おつまみと日本酒と高田さん
家で日本酒を飲むときは、米に合わせるのも好きだという高田さん。「米は日本酒の原材料でもあるので、おかずだけでなく、おにぎりなどのご飯と合わせてもおいしいんですよ」

日本酒をデザート感覚で! ひんやりシャーベット状の「みぞれ酒」

みぞれ酒
「みぞれ酒」とは、日本酒を凍らせてシャーベット状にして楽しむ飲み方です

日本酒を1本購入しても、飲み切るのはなかなかハードルが高いかも……と心配な初心者に高田さんがおすすめするのが「みぞれ酒」という楽しみ方。

「つくり方は、お好みの日本酒をつくりたい分だけ容器に移し替えて、冷凍庫で半日ほど冷やすだけ。日本酒の種類やアルコール分によっても冷凍時間は変わるため、たまに状態を確認しつつ待ちましょう。容器の中の日本酒が白く濁ってきてシャーベット状に仕上がったら完成です。ひんやり冷たくて、しゃりしゃりした食感が食後のお口直しにぴったりですよ。よりデザートっぽく仕上げたいなら、甘口でフルーティな大吟醸酒などを使うのがおすすめです」

お酒を楽しむ高田さん
自宅に友達を呼んで、それぞれお気に入りのお酒を持ち寄り、一緒に楽しむことが今一番の楽しみなのだそう

初心者でも飲みやすい日本酒とおつまみ、そして日本酒をもっと楽しむためのアイデアまで教えてくれた高田さん。

「日本酒はハードルが高いと感じている人でも、飲んでみたら日本酒のイメージが変わるってことを伝えたいです。最初は好みのボトルデザインで選んでもいいと思います。実際にお店で試飲してみて、わからないことはお店の人に聞いてみてください」

「日本酒を飲む癒やしの時間を一日の最後に設けておくことで、それを楽しみに毎日ルンルンで過ごせるんです」と高田さん。

まずは自分のお気に入りの1本と出合うために、近くの酒屋さんに足を運んでみてはいかがでしょうか。

PROFILE
高田秋

モデル・タレント

レプロエンタテインメント所属。生粋の日本酒好きで、唎酒師、日本酒品質鑑定士の資格をもつ。BS-TBS「町中華で飲(や)ろうぜ」でレギュラーを務めるなど、数々のテレビ番組やラジオで活躍中。自身のYouTubeチャンネル「高田秋のほろ酔い気分」では、自宅でお酒を飲んだり、料理をする様子などを発信しており、その等身大の姿が人気。

Instagram:https://www.instagram.com/shu_takada/?hl=ja

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCky7iQSXxt9OsP74lOcKNeg/featured

CREDIT

ブラウス ¥24,200(税込)/A PUPIL、ニット ¥25,300(税込)/WRAPINKNOT、イヤリング¥15,400(税込)/warmth(以上UTS PR)、右手リング ¥1,980(税込)、左手リング ¥2,200(税込)/ともにビーミング by ビームス(ビーミング ライフストア by ビームス 横浜ポルタ店)、その他/本人私物

●お問い合わせ
UTS PR 03-6427-1030、ビーミング ライフストア by ビームス 横浜ポルタ店 045-444-0760

撮影/藤井由依 スタイリング/村田愛美 ヘアメイク/榊ひかる(Lila) 取材・文・構成/大倉詩穂(Roaster)

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