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堀田茜さん「年齢という数字に惑わされたくない」 やらない後悔よりやった後悔がしたい

  • 2022.3.21

バラエティー番組にも出演するモデルで俳優の堀田茜さんは、21日から放送のドラマ「恋と友情のあいだで」(フジテレビTWO×ひかりTV共同制作)で主演します。様々なフィールドで活躍し今年、30歳を迎える堀田さんに、年齢の重ね方や結婚観について伺いました。

30歳を前にして。焦る気持ちはあるものの…

――これまで幅広く活動されてきました。30歳を前に、結婚やキャリアなどについて焦ることは「29歳問題」と言われます。そんな思いはありますか?

堀田茜: 多様性が広がる中で、年齢という数字に惑わされたくないですね。結婚を焦る気持ちは理解できますが、「30歳までに滑り込みで結婚するのって正解なの?」と思っちゃいます。焦っても本当に意味はないなと感じます。

――印象論ですが、“気にしない派”と“気にする派”は拮抗している気がします。

堀田: 29歳という年齢は、色んなことを言われるんでしょうね。焦る気持ちは私も少しわかるのですが、他人の価値観に振り回されたくない思いの方が強いんです。数字に振り回されて失敗して将来、後悔するほうが嫌ですしね。

朝日新聞telling,(テリング)

可能性を自身で狭めるのは「もったいない」

――堀田さんと同世代のtelling,読者の中には「やりたいことが見つからない」「やりたいことがあっても踏み出せない」という人も。

堀田: 年齢を重ねれば重ねるほど、新しいことを始めるのは怖い。それに「もう年だし」という言葉がまん延する中で、自分の可能性を自身で狭めている人が多い印象を受けます。

とっても、もったいないですよね。何事も経験だし、人生は1回。私もコロナ下で制約の多い生活の中で“やらない後悔よりやった後悔”のほうがいいと思い、勢いに任せて色々と始めました。はじめは空手を習うこと。すぐに気になった教室に電話で予約しました。キャンセルするのが、おっくうになる環境まで自分を追い込んだんです。そして、女性が多い一般的な空手教室に何度か通いましたが結局、ハマらずにやめました。それも、いい経験。一度始めてみたからこそ“合わない”と気づくことができましたから。「空手が気になるな」と思いつつ行動に移さないより、よっぽどいい。今はキックボクシングを習い始めていて、自分の体にも合っていて楽しいですね。さらに漢検の勉強も始めましたし、今後は陶芸やダイビングも。やりたいことは、いっぱいありますね。

――主演されたドラマ「恋と友情のあいだで」は、学生時代からの友人の男性と、双方が気持ちを伝えられないまま、友達以上恋人未満の関係を続ける里奈を演じられました。男女の友情は成り立つと思いますか。

堀田: 永遠のテーマですよね。簡単には答えられないですが、男女の友情は成立すると思いたいです。小さい頃から幼馴染で仲が良くて、友情に比重をおける人とであれば……。でもかなり、確率は低いと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

「籍を入れる必要が、あるのかな」

――年齢を重ねるにつれ、結婚や子育てといったライフイベントを双方が迎え、友達以上恋人未満の関係が自然にフェードアウトしていくケースが現実には多い。

堀田: 友達以上恋人未満の関係は難しいですよね。私は性格的に白黒はっきりつけたいタイプ。“グレー”が好きじゃないので、好意があって友達でなければ恋愛対象になっちゃう。それで、恋愛がうまく行かない場合に、友達になるという感じですかね。でも、友達以上恋人未満という関係はドキドキしそうなので、経験しておけばよかった……(笑)。

――ドラマでは、里奈が別の男性との結婚を決めたときに、友達以上恋人未満の男性から「(相手のことを)結婚するほど好きなの?」と、声をかけられるところがあります。そこまで“好き”でなければ、結婚をしてはいけないと堀田さんは思いますか。

堀田: 人によって結婚への価値観も違うし、自分の育ってきた環境や、両親の夫婦関係によっても変わってくると思います。ただ今の時代は、結婚が全てではない。事実婚もあるし、様々な“パートナーとの形”があり得ます。どれも素敵だと感じます。私自身は結婚への憧れはありますが、「籍を入れる必要が、あるのかな」とか、考えるようになりましたね。

朝日新聞telling,(テリング)

1日の出来事を文字に残すことで…

――コロナ下で在宅時間が長くなった堀田さんと同世代の女性は、自分と向き合う機会が増えているそうです。向き合い過ぎて、自信がなくなったり、コンプレックスを感じたりすることも。そんな時の対処法があれば教えてください。

堀田: 気持ちはとても分かります。そんな時は1日にあったいいことを箇条書きにする。普段は気にしてなかったり、覚えていなかったりするけど、書き出してみると、意外と1日の中でいいことはあるものです。私を含めてネガティブな人は、褒められても聞き逃したり、忘れてしまったりすることも多いと思うんです。だけど、文字に残せば、“私の毎日って結構充実しているんだな”という気づきが得られるので、オススメですよ。

――俳優としてのお仕事も増えています。今後の活動の目標などがあれば。

堀田: ありきたりなのですが、1つ1つの仕事に丁寧に向き合い、挑戦をしていきたいですね。挑戦といっても新しいことではなく、たとえばお芝居の現場で、これまでしてこなかった表現を研究してトライしてみたり、雑誌の現場では新たなポーズや着こなしをしてみたり――。同じことをしていると飽きられてしまうと思いますし、自分が一番飽きてしまう。仕事へのスタンスは変えずに小さな積み重ねの挑戦をしていきたいなと思います。

■岩田智博のプロフィール
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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