偽書、人間の皮のブックカバー、血のコーラン...世界最上級の「奇書」集めました

3月14日（月）、世界最上級の「奇書」を集めた本『愛書狂の本棚 異能と夢想が生んだ奇書・偽書・稀覯書』が、日経ナショナル ジオグラフィック社より発売された。

本書は、世界で累計46万部を発行する大人気ベストセラーシリーズ『世界をまどわせた地図』『世界をおどらせた地図』『宇宙を回す天使、月を飛び回る怪人』に続くシリーズ第4弾。「最上級の奇書を並べた本棚をつくるとしたら、いったいどんな本が選ばれるのか？」本好きなら時間を忘れて没頭するこの上ないテーマについて、その魅力が縦横無尽に語られている。

古今東西の奇書を渉猟し、歴史に埋もれていた珍本を発掘し、豊富な図版を集め......。英国王立地理学協会フェロー・エドワード・ブルック＝ヒッチングが、見事に古書マニアの本領を発揮。ヴォイニッチ手稿や台湾誌といった世界的に有名な奇書から、王立図書館館長もだまされた古書の偽オークション事件やヴィクトリア朝時代に俗語を収集した人物、ヨーロッパで一世を風靡した人皮で装丁した本、フセインの血のコーラン、国を挙げての大騒動となった宝探しの本、地獄を描いた本など、本書を彩る地図や図版は、著者が所蔵する稀覯書のほか、世界中のプライベートコレクションやギャラリーから広く集められた、他にないラインナップが揃う。

本を愛する人なら、人の果てなき想像力と創意工夫の歴史を大いに楽しめるはず。究極の本好きにおすすめの一冊。