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30代で家を買うと損する?「家を買う前に知らないとマズいこと4つ」

  • 2022.3.20
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人生で多くの人がいちばんお金を使うのが住居費。なんとなく賃貸のままできたけど、そろそろ買ってもいいかも…と物件購入を検討し始めた時に気になるのは「購入と賃貸、どちらが得なのか」問題。もはや永遠のテーマといってもいい、この問題について本気で考えてみましょう。

「買う」問題のメリット・デメリット

30代女子の家は「買う?」「借りる?」、本気で考えてみた

【将来の安心感】
持ち家があればローン完済後は住居費は維持費のみとなるため、退職後など将来的には住居費の負担が軽くなるという安心感が。

【物件の仕様・レベル】
一般的には同じ金額でよりクオリティの高い物件に住める可能性が高いのは分譲。部屋の仕様を重視したい人は自分で買ったほうが安く住めるということになります。

【身軽さ】
引っ越したいと思った場合、持ち家だと売るにしても貸すにしても、それなりに時間がかかります。売却に3カ月、さらにまた別の物件を買うとなるとそのぶん時間がかかり、住んでみて目算が外れた時にすぐに動けないのが悩ましいところ。分譲の場合、賃貸に比べてほかの住人が入れ替わりにくいという特徴も。

【お金の問題】
住む場所が定まることで人生全体のシミュレーションをしやすいのが持ち家。将来の見通しを確定させ、住居について心配する必要は少なくなります。同時に今後、割安な物件で住居費をコストカットできる可能性が低くなるのも事実。

「買う」場合に知っておくべきTips

知っているとよりお得に、快適に住むことができるTipsを紹介

住宅ローン減税の条件が緩和&延長に!
税制改正により、通常住宅ローン減税の対象外の40~50㎡のマンションも「2023年までに建築確認をした物件」という期間限定で減税対象に。従来の50㎡以上だと手が届かなかった人や、コンパクトタイプの物件を希望していた人にとっては朗報です。ただし、減税制度があるからこの物件を購入する、という選択は本末転倒。自分が本来希望していた条件の物件なのか、そもそも本当に購入すべきなのかをきちんと吟味しましょう。

固定金利でローンを組める制度「フラット35」
フラット35は全期間固定金利で最長35年の住宅ローン。固定金利のため、契約した時点で総返済額が確定しているのも安心。変動金利のローンよりは高めの金利に設定されているものの、今は超低金利のため、比較的いい条件でローンを組むことができます。また、審査基準が住宅ローンの中でも優しく、ローンが通りやすいのもポイント。

購入したマンションを貸す際の注意点
購入したマンションを貸して収入を得る場合、そのマンションはオーナーの住居ではなくなるため、住宅ローンから事業用ローンへの借り換えが必要となります。ただし、フラット35の場合は転勤、転職、介護などに伴い引っ越す場合の救済措置として、戻ってくる前提であれば、いったん人に貸す場合もそのままのローンを継続することが可能です。

既婚なら夫婦2人でローンを組むことも可能
夫婦で家を買う場合、どちらか一人の名義で十分ローンを返済できるくらいの物件のほうが家計のコントロールがしやすく安心。ただ、夫婦揃ってフルで働ける時期は人生でいちばん経済力がある時期でもあるので、買いたい物件が一人では手が届かなかったり、いい物件(高額物件のほうが価格を維持しやすい傾向に)を手に入れるために、ダブルローンを組むのもあり。この場合は経済的にヘビーな戦略であると認識して、全力でローンを返済しましょう。

\住宅とお金の問題なら任せ!/

風呂内亜矢さん/ファイナンシャルプランナー
26歳の時に貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®を取得。著書も多く、様々なメディアやYouTube『FUROUCHI vlog』などでお金に関する情報を発信。

イラスト/カツヤマケイコ 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc

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