兄と弟を「兄弟(きょうだい)」と言う一方で、姉と妹は「姉妹(しまい)」と言いますよね。
今回のお題は、後者を言葉の中に含んでいる「十姉妹」です。「十人の姉妹…?」と疑問に思われた方も多いかもしれません。でも、実は鳥の名前なんですよ。
さて、いったいなんと読むかわかりますか?
「十姉妹」の読み方!
「じゅうしまい」と読みたくなりますが、残念ながら違います! もちろん「じゅっしまい」「じっしまい」も不正解です。
発想を変えてみてください! 「十」は「じゅう」と読みますが、実は「姉妹」は「しまい」と読みません。「あねいもうと」なんて変わった読み方もしませんよ。1文字変えるだけで、正解にたどり着きます…!
「じゅうさまい」「じゅうしみい」「じゅうしまあ」…残念、どれも違います。
それでは、正解を発表!
正解は「じゅうしまつ」でした。
「十姉妹」について
「1文字変えるだけ」と聞くと、なんだか簡単に思えますよね。でも、肝心のその文字がなんなのか…なかなか見当がつかなかった方も多いと思います。実は鳥を表す漢字だったんです。
さて、それでは「十姉妹(じゅうしまつ)」とはどのような鳥なのでしょうか? 早速、辞書で確認してみましょう!
〘名〙 カエデチョウ科の小鳥。全長約一〇センチメートル。スズメより小さく、くちばしが太い。体色は白地に黒色、褐色などのまだら、あるいは全身白色など変化に富む。江戸時代に中国から輸入されたコシジロキンパラを原種につくりだされたとされる日本特産の飼い鳥。抱卵・育雛が巧みなので他の鳥の仮親にされる。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
身体の色に様々なバリエーションがあるなんて、なんだかユニークですよね。
なお、「抱卵(ほうらん)」とは「鳥類が卵を孵化(ふか)させるために抱いて温めること」で「育雛(いくすう)」とは「鳥類の親が、子である雛(ひな)を育てること」です。他の鳥の仮親にされるなんて珍しいですよね!
まとめ
いかがでしたか?
「十姉妹」は「じゅうしまつ」と読みます。
ぜひ、この機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!
※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館