麻婆豆腐やカレーライスなど、「辛い食べ物」ってときどき無性に食べたくなりますよね。
上記のように「からい」と読むことが多い「辛」ですが、実はほかにも読み方があります。
今回は、その中から「辛じて」をピックアップ。みなさんは、正しく読むことができますか?
「辛じて」の読み方!
「からじて」と読んでしまった方は、残念ながら不正解。ちなみに「辛い(つらい)」や「辛(しん)」という読み方もありますが、「つらじて」や「しんじて」でもありません。
読み仮名は送り仮名を含めて5文字で「○○○じて」と読みますよ。たとえば、下記のように使います。
○○○じて勝負に勝つことができた。
○○○じて志望校に合格した。
例文を見て、なんとなく読み方が浮かんできた方も多いのではないでしょうか。
それでは、正解を発表します。
正解は「かろうじて」でした!
「辛じて」について
「かろうじて」という言葉を目にしたり、耳にしたことのある方は多いと思います。しかし、まさか漢字表記があるなんて知らなかったのではないでしょうか。
さて、ふだんなにげなく使っている「辛じて」。しかし、しっかりと意味を把握できていないかもしれません。
誤用を防ぐために、辞書で調べてみましょう!
〘副〙 (「からくして」の変化した語) 実現の困難なことを実現した、そのしかたに余裕がほとんどないさまを表わす語。どうやらこうやら。やっとのことで。ようやく。からくも。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
「かろうじて」が「辛じて」と書く理由も、これで納得できましたね!
また「辛じて」の類義語である「からくも」も「辛くも」と書きます。この機会に、併せて覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「辛じて」は「かろうじて」と読みます。
ふだんなにげなしに使っている言葉に、実は意外な漢字表記があることは多々ありますよ。気になる方は、ぜひ調べてみてくださいね!