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カナダを訪れたら体感してほしい!氷上の格闘技「アイスホッケー」の魅力

  • 2022.3.16
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こんにちは、ワーキングホリデーでカナダのバンクーバーに滞在中のけいこです。

皆さん、カナダの国技は何か知っていますか?

カナダでは日本と違い、国技が法令で定められているのですが、その一つが本日紹介する「アイスホッケー」。

宿敵アメリカを倒し金メダルを獲得した2010年のバンクーバー冬季オリンピックの決勝は、カナダ全人口の約半分がテレビで応援をしていた……なんて記録もあるほど国民から愛されているスポーツです。

本記事では、本場のアイスホッケーを観戦した私から、ルールやチケットの取り方、観戦の楽しみ方をご紹介します。

アイスホッケーを観戦するならNHLがおすすめ

Photo by Keiko Kawanami

カナダでアイスホッケーを見るなら、NHL(National Hockey League)の試合が断然おすすめ!

NHLとは北米のプロアイスホッケーリーグ(ナショナルホッケーリーグ)の略で、アイスホッケーのプロリーグ最高峰に位置付けられています。

2022年北京冬季オリンピックの際、「NHLの選手が五輪への参加を見送った」というニュースで、名前を聞いたことがあるかもしれません。

Photo by Keiko Kawanami

NHLのチームは、アメリカの24チームとカナダの7チームの、計31チーム。

アメリカの方が多いの!?と思うかもしれませんが、NHL全選手の半数以上がカナダ出身といわれています。

「冬だけの期間限定のスポーツ」と認識されがちですが、10月初旬からレギュラーシーズンが始まり、年間チャンピオンを決めるゲームが6月中旬まで続くため、観戦のチャンスは多くあります。

レストランやバーでは、アイスホッケーの試合の中継が流れていることがほとんど。みんなそれぞれに推しのチームや選手がいるなど、カナダ国民に愛されているスポーツなんです。

観戦前に知っておきたい!アイスホッケーのルール

photo by Shutterstock

展開が目まぐるしく変わるアイスホッケーでは、ルールを知らないと展開がわからないことも多々。観戦する際は事前に最低限のルールだけでも勉強をしておくことをおすすめします。

1チーム、キーパー含めて人数は6人。選手交代の回数制限はなく、数分おきで目まぐるしく選手が交代していきます。

20分×3ピリオドで、ピリオド間のインターバルは15分半〜17分程度。

選手たちはスティックと呼ばれる長い棒を持ち、パックと呼ばれる薄い円柱をゴールへ入れようとします。スティックを使ってパックをゴールに入れれば1点。手や足を使って投げても点数にはなりません。

Photo by Keiko Kawanami

基本ルールに加えて、反則の種類を知っておくと、ゲームの流れがより理解しやすくなります。

主な反則は「オフサイド」「アイシング」「アウトオブバウンズ」の3つです。

「オフサイド」とは、パックより先に攻撃側の選手がアタッキングゾーン(ブルーラインで分けられたゾーンのうち、相手のゴールがあるゾーン)に入ってしまうこと。

「アイシング」とはセンターラインより手前から投げられたパックが、誰にも触れられずにゴールラインを超えてしまうこと。

「アウトオブバウンズ」とは、パックがフェンスを超えてリンク外に出てしまうこと。

他にも反則などのルールがありますが、以上3つの反則がわかっていれば十分楽しめるでしょう。

真ん中奥でファイティングが始まっています

現地で行われる試合では、オリンピックや日本でのアイスホッケーの試合とは異なり、「ファイティング」が黙認されています。

ファイティングは、1人の選手が喧嘩をふっかけ、相手が受け入れると始まる殴り合い。スティックを持たず素手での乱闘で、必ず1対1で行いますが、乱闘が終わると両者にペナルティが課されます。

このファイティング、最近では控える傾向にあるようですが、ファンの間では人気の一幕なんだとか。

それでは、次にチケットの購入方法をご紹介します。

アイスホッケーのチケットの買い方

photo by Shutterstock

アイスホッケー(NHL)の観戦チケットを買う方法はいくつかありますが、1番オーソドックスなのはNHLの公式チケットサイトで購入する方法。

バンクーバーで観戦するなら、Vancouver Canucksの公式チケットサイトにアクセスし、会場が「Vancouver」になっている日を選択して好きな席を購入するだけ。

Photo by Keiko Kawanami

ただし公式サイトで購入する場合は、日本のクレジットカードでは購入できないことが多いので、カナダのカードを持っていない場合は窓口で買うか、Viagogoというチケット販売サイトを利用しましょう。

Viagogoは日本語で購入できるので、英語が不安な人でも簡単に購入できます。運が良ければ公式より安く買えますが、公式より高いことも多いので、その点は注意が必要です。

実際に観戦してみよう!当日は早めに到着を

Photo by Keiko Kawanami

チケットが買えたら、ルールの確認をしながら観戦日を心待ちにするだけ!

会場に行かなくてもオンラインショップなどでアイスホッケーのユニフォームを購入できるので、当日のために用意してもいいですね。

バンクーバーであれば、ロジャーズ・アリーナ(スタジアム)前に「カナックス・チームストア」があるので、そこでも購入できますよ。

Photo by Keiko Kawanami

ゲームスタートの20分前に到着した私。その頃には入場する人たちで大行列でした。

「君の入口はあっちだぞ〜」などと係員に言われながら必死に入場し、席に着く頃には選手入場が終わっていました。試合をフルに楽しむために、当日は早めに会場に着くことをおすすめします。

会場内では食べ物や飲み物、グッズなどが売っていたり、小さなパレードが行われていたりするので、早めに着いても楽しむことができますよ。

一瞬たりとも目を離せない!NHLの試合を観戦してみて

Photo by Keiko Kawanami

私はかなり後ろの席からの観戦だったのですが、パックまでしっかり見えた上に、コート全体が見渡せて十分楽しむことができました。

ピリオド間には、アイスリンクの上でドッグレースが行われたり、ちびっ子ホッケー、子どもへのインタビューが始まったりと、終始飽きずに楽しむことができます。

Photo by Keiko Kawanami

肝心の試合はというと、「パックを100〜150kmの速さで打つ」と言われているように、パックも選手も速過ぎて目で追いかけるのに必死!特に選手がゴールを決めるときは、何が起きたのかわからないほどのスピード感があるので、一瞬たりとも目が離せません。

氷上を滑りながら、パックを巧みに操るスティック使いがあまりに美しく、心を奪われてしまいました。

Photo by Keiko Kawanami

氷の削れる音、パックを叩く音、選手同士がぶつかる音などがしっかり聞こえるので、目だけでなく耳でも楽しめることも、アイスホッケーの魅力です。

この日応援していた「バンクーバーカナックス」は惜しくも負けてしまいましたが、カナダでアイスホッケーが大人気である理由を知れて、とても楽しい時間を過ごすことができました。

皆さんもカナダを訪れる際は、アイスホッケー観戦をしてみてはいかがでしょうか。

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