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BTS「僕たちの歌とダンスは終わらない」…2年半ぶりソウル公演で韓国ARMYに届けた“言葉たち”

  • 2022.3.11

「どんな危機が来ても僕たちはいつも方法を見つけた。今、僕たちはどうにか再び出会えて、この場にともにいるということだけ忘れないでほしい」(RM)

BTS(防弾少年団)が、約2年半ぶりに対面で会った韓国のARMY(BTSのファンネーム)たちに時には感動、時には笑いをもたらし、大切な時間を楽しんだ。

BTSは3月10日、ソウル松坡(ソンパ)区の蚕室(チャムシル)総合運動場メインスタジアムで有観客コンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-SEOUL」の初日公演を行った。

今回のコンサートでは、10日、12日、13日の3日間を通じて計4万5000人の観客が訪れる予定だ。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)

何より、BTSと韓国国内のARMYたちが約2年5カ月ぶりに再会したことだけでも意味深かった。久しぶりに国内のARMYと向き合った7人のメンバーは、ARMYたちと目を合わせて一緒に歌を歌い合い、踊り合った。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、歓声のない公演ではあったが、ときめきと歓喜に満ちた熱気が会場を埋め尽くした。これに応えるように、BTSも公演の間はエネルギッシュなステージを繰り広げ、現地に集った約1万5000人のARMYたちを喜びと感動の雰囲気に浸らせた。

公演では『ON』を皮切りに、『FIRE』、『DNA』、『Black Swan』、『血、汗、涙(Blood Sweat & Tears)』、『FAKE LOVE』、『Life Goes On』、『Boy With Luv』、『Dynamite』、『Butter』、『IDOL』、『HOME』など、多彩なジャンルの楽曲を通じて、BTSの無限大の魅力に触れることができた。

特に、久しぶりに会ったファンたちに向けた心のこもった言葉たちも公演の見どころだった。

約2年ぶりに再会したARMYに「感動してワクワクしている」

オープニングステージを終えたBTSは、韓国のARMYたちの前で約2年ぶりに対面であいさつを交わした。

まず、リーダーのRMは「ついに僕たちがメインスタジアムで再会した」と大声で叫んだ。

Vは「これまではがらんとした客席の前にカメラだけを置いて撮影してきた。ARMYたちがここにいらっしゃることに感動して、ワクワクしている」と感想を述べた。

7人のメンバーは、この日の公演にすべてのエネルギーを注ぐことを約束した。

SUGAは「歓声を上げることができなくて残念だけど、2年半ぶりに一緒にいることが一番大事なことだと思う。この空間をともにしたくてずっと胸をときめかせてきた。むしろたくさん緊張をした。僕たちみんなで一緒に楽しもう!」とし、JUNG KOOKは「一つの後悔も残らないようにすべてを注ぎたい」と強調した。

JIMINは野外会場での公演とあって、ARMYたちが寒くないか心配をしながら「風邪に引かないよう僕たちが頑張ります」と、ファンへの切なる愛情を表していた。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)
「みんな拍手!」歓声のない公演を初めて経験したBTS

メンバーたちはこの日、歓声のない公演に不思議な気持ちを抱く一方、残念な気持ちも隠すことができなかった。

オープニングステージ後、RMは「僕たちがいつ拍手を受けるコンサートをしただろうか。歴史に残る公演になるだろう」と言い、ARMYに向かってほほ笑んだ。

連続でのステージを終えた後、息を切らしたメンバーたちは「歓声がないから休む時間がない」と笑った。

JINは「“とてもカッコいい”、“ステージが本当に最高”という声が聞こえなくても、皆さんの気持ちは十分伝わっている」と話すと、「“ソクジン、年を取ったからちょっとしんどそう”なんて思っていないよね」とウィットに富んだ冗談も伝えた。

SUGAは「無観客はやったことがあるけど、歓声のない公演は初めてだ。一生記憶に残ると思う」と語った。

また、「マイクに乗って入ってくる歓声と応援が恋しくもあるが、皆さんの秩序整然とした姿に感動した」と、防疫規則をしっかり守って公演を楽しむARMYを見てほほ笑んだ。そして、一日も早く、会場を埋め尽くしたファンたちの歓声を聞くことができるといいのにと望みを伝えた。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)
「僕たちはどんな民族ですか?“ウェーブ”の民族ですよね!」待ちに待った“ARMYタイム”

公演の最後には、BTSコンサートのトレードマークである“ARMY BOMBウェーブ”ももれなく行われ、会場を感動に包んだ。

JUNG KOOKは「ARMYたちとオンラインコンサートをするとき、いつも“ARMYタイム”が恋しかった」とし、BTSとARMYが息を合わせる時間が始まった。

直接ARMY BOMB(BTSのペンライト)を手にし、ウェーブの実演を披露したBTSは、ウェーブに真剣に臨む姿で笑いをもたらした。

特に、久しぶりにウェーブでARMYとの呼吸が合わないと、「スピードが遅い」「2年半ぶりだからだ」「拍子が合わない」「2階席のあそこがやっていなかった」など、ファンに愛のある“叱り”をする場面もあった。

紫色に染まった蚕室に「ついに家に帰ってきました」

メインスタジアムでARMYたちと再会したBTSは、公演で常に「家に帰ってきたみたいだ」と話していた。

2018年8月から毎年、蚕室総合運動場メインスタジアムでコンサートを行ってきたBTSにとって、この場所は家に帰ってきたような安らぎとともに、これまでの心残りや不安も払拭できるようになった。

J-HOPEは「ARMYがいるとことが本当の“僕たちの家”なんだなと思った」とし、JONG KOOKは「心痛かったけど、本当に幸せ」と涙ぐんだ。

RMは「『HOME』を歌うことに意味があった。多分、ここが僕の本当の故郷だと思う。とても幸せだ」とし、「子のステージが終わったからと言って、僕たちの歌とダンスが終わるわけではないので、近い将来に僕たちがもっと良くなった姿でまた会おう」と、ARMYと約束した。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)
「23年のような2年、本当に大変だった」告白、そして新たな旅路(エンディングコメント)

J-HOPE「僕たちは決して上手く行ってばかりではなかった。コロナがいつ終わるのか…皆さんのことを思いながら待ち続けてきた。でも、皆さんに会った瞬間、その気持ちがすぱっと整理された。2年半の間、僕たちは何でもしてみようという気持ちでオンラインコンサートなどをして、自分たちだけでステージをして生きてきたが、実は本当に大変だった。アーティストというのは、公演に観客の皆さんがいてこそ、本当の公演を味わえるというのをたくさん感じたし、気付くことができた。今日は来ていただいて、僕の気持ちを整理してくれて、綺麗に洗い落としてくれてありがとう」

V「今日はホコリが最悪だった。本当にたくさん心配をした。僕たちが2年半ぶりに開くコンサートということで、本当にたくさん期待をして楽しく遊ぼうと思って、本当に遊んだ。次は必ずARMYの声を聞くという目標ができた」

JUNG KOOK「体感では23年が過ぎたような気がする。本当に大変だった。エンディングのコメントをどうしようか、コンサートの日付が決まって2週間前から考えてきた。眠る前に横になっても眠れなかった。僕もカッコいいことを言いたくてシミュレーションもした。でも、今はシンプルに整理ができる。本当に会いたかったし、今この瞬間がとても幸せだ。皆さんの表情を見ることができず、声を聞くこともできないけど、皆さんが僕たちのおかげで幸せな時間を過ごせたのなら、それでいい。本当に幸せだった。これから幸せな日々をたくさん作っていこう。これからが始まりだ」

SUGA「2年半ぶりにまたメインスタジアムに来ることになった。ちょっとだけ待ってほしいと言ってから2年半も経ってしまい、申し訳ない気持ちが大きかった。それでも、これからもっといい日が来るのではないだろうか。今日は本当に楽しんでくれてありがとう。愛してる」

JIMIN「皆さんとお会いすることが本当に久しぶりだ。どれだけ待ち遠しくて、会いたがっていたのかはよくご存じだと思う。いざ公演をしてみたらおかしな気分になった。故郷に帰ってきたような気がする。これまでの残念で辛かった感情はすべてなくなった。久しぶりに親友と会った気持ちだった。僕たちはこれからもっと頑張ります」

JIN「僕たちはこのコンサートの準備を本当にたくさんしてきた。アメリカで一度したことはあるが、韓国でもするということでたくさん会議もしたし、メンバーたちの悩みも多かった。天気もすごく寒くて心配だったけど、暖かく着て来られたみたいで本当に良かった」

RM「こりごりだったアンタクトが終わった。これまではわからなかった。人々を見てエネルギーをもらい、一緒に飛び跳ね、愛してると言うことが当たり前だったが、そうすることができず、本当に辛い2年だった。魂をすりおろして作った公演だ。この制限された状態で公演をするということが悔しくないと言ったら嘘になる。本当に覚悟してここに来た。心は痛んだけど、それでもより決然に、僕たちがこれまでの余白をすべて埋めようという気持ちでステージに上がった。ただ、非対面の公演よりずっと良い。本当に幸せだ。あとで振り返ると思い出になるだろう。僕たちがまた良い姿で、歓声を上げられるときに再び会えるその日まで、絶対に疲れないでほしい。メインスタジアムで待っているという言葉を守ってくれて嬉しかったし、一息に走ってきてくれてありがとう。それぞれの空間で、体と心で僕たちと一緒に踊ってほしい」

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