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BTS、韓国で2年半ぶり対面コンサート「秩序整然」 ARMYと歴史的な公演

  • 2022.3.11

グループ防弾少年団(BTS)が2年半ぶりに韓国のファンと直接会った。新型コロナウイルス拡散防止のため歓声や観客の合唱はなかったが、メンバーとARMY(防弾少年団のファンクラブ)にとってはいつにも増して大切な時間だった。

10日午後7時からソウル市松坡区蚕室総合運動場主競技場では防弾少年団の単独コンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL」初日公演が行われた。

この日、コンサート会場には1万5000人のARMYが集まった。ファンは防弾少年団を象徴するカラーである紫色のパーカー、かばん、アクセサリー、マスクなどのアイテムを着用して公演場に足を運んだ。2人が座ると、席をひとつ開けなくてはいけない方式で観客同士の距離を置いたため日没前には空席が見えたが、暗くなると蚕室(チャムシル)は紫色の応援棒(ARMY BOMB)で染まった。

公演は防弾少年団という名にふさわしく華やかだった。華やかな花火が暗い空を彩りながら公演の開始を知らせ、舞台の所々では花火が打ち上げられ、彼らの公演をさらに輝かせた。 さらに公演に使われた大型LEDは舞台上の防弾少年団を際立たせ、遠くまでありありと見せる役割を全うした。

セットリストはヒット曲でつなげられた。「ON」でコンサートのオープニングを飾った防弾少年団は「FIRE」「DOPE」で会場を盛り上げた。さらに「DNA」、「IDOL」、「FIRE」、「血、汗、涙」、「FAKE LOVE」、「Boy With Luv」、「Dynamite」、「Butter」、「BlackSwan」など、防弾少年団のパフォーマンスを堪能できるステージが続き、注目を集めた。

ただ残念な点は公演中、対面コンサートの醍醐味である歓声が聞こえなかった点だった。新型コロナウイルス拡散防止のため会場内で歓声、掛け声、起立などの行為が禁止されていた状況なので、ARMYたちは事前に準備したクラッパーを持って紫色の拍手を送ることで公演に応えた。

防弾少年団はこうした「無歓声公演」が心に引っかかったようだった。メンバーたちは公演の合間合間に「無観衆公演はしたことがあるけど、観客の歓声がない公演はしたことがない」、「もしかして今、僕らだけが楽しいのでは」、「拍手して」などファンたちがコンサートを楽しんでいるかを幾度となく確認した。

「新型コロナウイルス」の新規感染者が1日に30万人に達するなど厳しい状況の中で、ARMYたちは防疫指針を徹底的に守りながら公演を楽しんだ。歓声と合唱の代わりにクラッパーを持って拍手をし、突発行動をするファンもおらず、秩序整然とした姿だった。

公演の最後にメンバーたちは本心を伝えた。防弾少年団は「たくさんの舞台に立ってきたけど、これまでになく惜しい気持ちになる」とコロナ時局に対面公演をする所感を明かした。続いて「本当に魂を砕く公演のために準備した。とにかくやってみたら非対面よりずっと良かった。歴史的な公演を楽しんでくださって感謝している」とし、「この舞台が終わったからといって、僕らの踊りと歌が終わるわけではない。近いうちにもっと良い姿でお会いできることを約束する」と今後もファンと公演を通じて持続的にコミュニケーションすることを予告した。

一方、防弾少年団は10日に続いて12日と13日まで、3日間「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL」公演を行う。公演は1公演当たり1万5000人の観客を動員、合計4万5000人の観客がコンサートを楽しむ。

さらに、会場に直接来れない全世界のファンのためのオンライン公演も並行する。10日と13日の公演はグローバルファンコミュニティプラットフォームである「Weverse」を通じてオンラインライブストリーミングが同時進行され、12日の公演はライブビューイングを通じて全世界に中継される予定だ。


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