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リミットは72時間? 望まない妊娠から身を守る「緊急避妊」の知識

  • 2015.9.8
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【女性からのご相談】

避妊に失敗してしまったときには、“緊急避妊”という方法もあると聞いたのですが、「副作用が大きい」とか、「ほとんどない」とか、聞く人によって違って、よくわかりません。結婚しているとは言え、まだ妊娠する 予定はないので、時々不安になっています。緊急避妊について知りたいです。

●A. 緊急避妊は“時間との勝負”なので、ぜひ知ってください!

こんにちは、ライターの佐原チハルです。

避妊法はさまざまありますが、100%のものがまだ存在していない以上、どうしても不安は残ってしまいますよね。緊急避妊は“時間との勝負”なので、必要な事態になってしまう前に知識を持っておくことが重要です。ポイントをまとめてみました。

●緊急避妊の薬は大きく分けると2種類

緊急避妊の方法は、大きくわけると2種類です。日本初の緊急避妊薬である“ノルレボ”を使う方法と、中用量のピルを使う方法です。使用は“時間との勝負”であり、行為があった72時間以内に、できるだけ早く服用することが求められています(72時間を過ぎてしまった場合でも、別の方法が案内されますので、必ず受診してください)。

ノルレボは世界的に使用されているものですが、日本での認可は非常に遅く、2011年に導入されたばかりのため、まだ詳しく知らない、という人も多くいます。

ノルレボと中用量ピルの場合、オススメされているのは圧倒的に“ノルレボ”の方です。中用量ピルと比べ、ノルレボは、頭痛・嘔吐などの副作用が非常に少ないです。避妊効果も高いです。ただし価格は1万5,000円程度で、中用量ピルよりも高額になっています。

諸外国のような“低価格化”“ドラッグストアで購入可能な仕組み”を求める活動もありますが、まだ実現はしておらず、緊急避妊薬の入手には産婦人科・婦人科を受診する必要があります。

●犯罪被害にあってしまった場合

もし何らかの性犯罪の被害にあってしまった場合であれば、まずは警察に連絡することをオススメします。警察へ連絡を行うことで、緊急避妊薬の費用・診断料・性感染症検査費用の他、中絶費用や、カウンセリング費用の一部など、公費として出してもらえることになっています。付き添いをしてくれたり、支援団体を紹介してくれたりすることもあります。

性犯罪被害では、身体的・精神的負担に加え、回復するまでにかかる経済的な負担も大きなものになることがあります。公的な支援制度で使えるものは、できる限り利用しておきたいところです。

●緊急避妊薬よりも、毎日のピル(OC)が効果あり!

緊急避妊は、私たちの人生を守るために必要な存在です。けれど、緊急避妊の避妊率も100%ではありません。重要なのは、やはりこうした“もしも”の事態に陥らないよう日頃から気をつけておく、ということなのだと思います。

緊急避妊よりも常用のピル(OC)の方が避妊効果も高いので、不安を減らすためにも、取り入れてみるのもよいかもしれません。もちろんピルでは性感染症は防げませんので、コンドームの利用も必須です。より安心で、より心地いい夫婦生活が過ごせますよう、応援しています!

【参考リンク】

・緊急避妊(モーニングアフターピル) | ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ

●ライター/佐原チハル(フリーライター)

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