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韓国エンタメの中の日常料理 online編

  • 2022.3.10
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現在発売中のdancyu5月号「韓国日常料理」特集では、BTS、韓国映画、バラエティー、ドキュメンタリーなど、食のプロたちがハマっている「韓国エンタメの中の日常料理」を妄想オリジナルレシピとともにご紹介し、大反響を呼んでいます。今回のonline版では料理家の堤人美さんのイチオシ韓国ドラマと作中に出てくる「春雨の入らない普段のプルコギ」のレシピを公開します。

韓国エンタメの中の日常料理 online編

■ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』のプルコギ

堤さんの推しは俳優パク・ボゴム。彼の出演作として見たドラマだが、内容のよさに周りにも積極的に薦めるようになったほど好きな作品だと言う。
「ホームドラマでもあり、コメディーでもあり、ラブストーリーでもあり。しみじみいいドラマなんです。ご飯シーンが多いのもいい。というのも、韓国ドラマではタイアップを兼ねて特定のチェーン店が多く出ることが多いですが、このドラマは舞台が80年代のせいか家庭的な食の風景が中心なんです。例えば、ボゴミ(パク・ボゴムの愛称)演じるテクの家には母親がいないので、近所のお母さんたちが子供たちにおかずを持たせる。食べきれないほどテーブルがいっぱいになってしまうシーンがよくて」
ほかにも、お母さんたちが集まってもやしのひげ根を取りながら愚痴を言い合っていたり、出かける前にはつくり置きのおかずをたくさん用意していたりと、見ていると食事に本当に手間をかけているなとわかるのだという。
プルコギはよく登場する料理で、今回は春雨を入れずに手軽につくっていたものを再現。他にも、チャプチェやトッポッキなど家庭料理がたくさん登場する。「ミートソースが流行っているからと、お母さんたちがわからないながらも手で混ぜてつくっていたのも面白かったです」。人情ドラマだからこそ、そんな普段着の韓国の食がたくさん味わえる。

堤人美さんの偏愛エンタメ
ドラマ「応答せよ」シリーズの第3弾『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』。1980年後半のソウルの横町が舞台。家族や近所で助け合う姿や、高校生から大学生までの青春模様などが日常生活とともに描かれる。各家庭でつくられる料理も必見。U-NEXTなどで配信中。

『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』
『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』

「応答せよ」シリーズは若手俳優の登竜門。堤さんが推すパク・ボゴム(左から二番目)はこの後「雲が描いた月明かり」で主演。リュ・ジュンヨル(右から二番目)も様々な作品に引っ張りだこの人気俳優になった。

『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』
『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』
□普段のプルコギ

◇材料 (2人分)

牛切り落とし肉:200g
椎茸:2個
にんじん:4cm
玉ねぎ:1/2個
青唐辛子:2本(または万願寺唐辛子)
A :
・ にんにくのすりおろし:2片分
・ 醤油:大さじ1と1/2
・ 酒:大さじ1と1/2
・ 胡麻油:大さじ1と1/2
・ オリゴ糖:大さじ1(または砂糖)
・ 韓国唐辛子:大さじ1(粗挽き)
・ 玉ねぎのすりおろし:1/4個分
白すり胡麻:大さじ2
粗挽き粉唐辛子:大さじ1


(1)下ごしらえ
椎茸は軸を取り除いて薄切りにする。にんじんはせん切り、玉ねぎは薄切りにする。青唐辛子は7mm幅の斜め切りにする。

(2)漬け込む
密閉袋か保存容器にAを入れて混ぜ合わせ、牛肉と1の野菜を入れて2時間~一晩ほど漬け込む。脂身の多い牛肉の場合は醤油を大さじ2にする。

(3)煮込む
フライパンに2と水50mlを加え、中火で4分ほど炒めるように煮込む。全体に火が通ったらすり胡麻を加える。

(4)仕上げ
器に盛り、好みで粗挽き唐辛子をふる。

仕上げ
仕上げ

文:晴山香織

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