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画面から“対面”へ…コロナ禍でも模索し続けたBTS、オン・オフ同時公演の真髄を見せる時が来た

  • 2022.3.9
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デビュー以後、数々のコンサートを開催してきたBTSだが、2020年に予定されていた「BTS MAP OF THE SOUL TOUR」ワールドツアーが新型コロナによる影響で中止になった。

しかし、彼らは模索を続け、「部屋で楽しむBTSコンサート」(BTS ONLINE CONCERT WEEKEND、以下BANG BANG CON)という新機軸の公演を打ち出し、コロナ禍で疲弊する全世界のARMY(BTSのファンネーム)に癒しと楽しみを与えてきた。

歴史の残るスケール…BTSと最先端技術のシナジーが爆発

しかし、BANG BANG CONに満足することなく、さらなる進化を求めたBTSは、BANG BANG CON The Liveから4カ月後の2020年10月、「BTS MAP OF THE SOUL ON:E」でARMYたちの前に舞い戻ってきた。

(写真=BIGHIT MUSIC)

コロナ禍が日常化しつつあるなか、BTSは再び挑戦に乗り出したのだった。

「唯一(ONE)のオンラインエディション(ONline Edition)公演」という意味を込めた「BTS MAP OF THE SOUL ON:E」では、BTSのみが披露できるパフォーマンスを最高のクオリティで実現するため、4つの大型ステージが立てられた。

そのため、BANG BANG CON The Liveの8倍もの制作費が投入され、強化現実(AR)と拡張現実(XR)などの最先端技術が融合したこの公演には、オンライン公演が実現できる最もダイナミックな演出が総動員されたという。

観客はそれぞれ違う4つの大型会場で行われる公演を鑑賞すると同時に、最先端技術が取り入れられたステージを4K・HDの高画質で鑑賞しながら、現地にいるような躍動感を体感できた。

BANG BANG CONに続いてマルチビューストリーミングも提供され、観たい画面をリアルタイムで選択することができた。

BTSは華麗で勇壮なコンサートで世界のファンを一つに集め、2日間で全世界191の国と地域から計99万3000人が観覧したという。

また最大級の規模にとどまらず、より多くの観客が公演を楽しめるようディレイストリーミングも提供され、日本では映画館で公演を観覧できるライブビューイングが行われた。

ついに感動の“対面”コンサートへ! 

数々の革新的なオンライン公演を重ねてきたBTSは2021年10月、新ツアー「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」を開始した。

(写真=BIGHIT MUSIC)

始まりはオンラインコンサートだったが、「BTS MAP OF THE SOUL ON:E」以来、約1年ぶりのコンサートだった。

タイトルにエド・シーランと共作した「Permission to Dance」を掲げただけに、「ダンスは気が向くままに、許可なく思う存分踊っていい」というメインメッセージを全世界に発信した。

「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」は、2021年11月末から12月頭にかけてアメリカ・ロサンゼルスで開催された「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA」を経て、来る3月10日から3日間にかけて行われる「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL」に続いている。

この2公演はオン・オフラインコンサートそれぞれの長所を最大化し、BTSのパフォーマンスを最大限楽しめる“ハイブリッド”公演の頂点を極めたとも言える。

今ツアーでは、大型スタジアムコンサートの壮大な規模と臨場感をそのまま伝えるため、大型LED画面が設置されている。

対面公演を望んだが、コロナ禍により、やむを得ずオンラインで行われた「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」では、スタジアム公演会場の膨大なステージセットを画面でも体験できるようになっていた。

また、新たに導入されたバーチャル・エフェクト・ビュー(VEV)サービスが、オンライン公演で行われた観客の心の傷を癒すのに力を貸した。

VEVは、VJソースや歌詞グラフィック、中継効果などが結合された画面を通じて、実際の会場だけで見ることのできるLED効果が、オンライン画面にもそのまま映し出される技術だ。

続いて2年ぶりの対面コンサートとなった「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LA」では、大型LEDが観客と呼吸するという有観客の醍醐味を生かすのに大きな役割を果たした。

BTSと観客のエネルギーが爆発したロス公演では、『Permission to Dance』の歌詞がそっくりそのまま現実化した夢のような瞬間だった。

2年半ぶりとなるホームでの有観客公演へ…

そしてBTSは、3月10、12、13日の3日間にかけてソウル蚕室(チャムシル)総合運動場メインスタジアムで開かれる「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-SEOUL」を、もう1つの感動の瞬間にする予定だ。

2019年10月の「BTS WORLD TOUR LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF[THE FINAL]」以来、約2年半ぶりとなるソウルでの対面コンサートだけに、演出と構成は観客に最も効果的に伝えることに焦点が当てられているという。

大型LEDはユニークなデザインで製作され、曲別に差別化されたシーンを作り出す見通しだ。

(画像=BIGHIT MUSIC)

「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL」もこれまで同様、オンラインライブストリーミングをはじめ、様々な形式でコンサートを楽しめるよう準備されている。

会場を訪れることができない全世界のファンのために、10日と13日の公演はWeverseでもストリーミング配信され、12日は映画館でのライブビューイングを通じて全世界に生中継される予定だ。また、ファンがより長く楽しむため、様々な公式商品を販売するストアもオープンしている。

BTSは今回の「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-SEOUL」で、オン・オフライン同時公演の真髄を見せる準備を終えた。

彼らの進化はとどまることを知らない。

(記事提供=OSEN)

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