1. トップ
  2. G’s ART REVIEW アート集団MONDOの作品71点が並ぶ『MONDO 映画ポスターアートの最前線』etc.

G’s ART REVIEW アート集団MONDOの作品71点が並ぶ『MONDO 映画ポスターアートの最前線』etc.

  • 2022.3.9

3月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。

『ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み』

展覧会ポスター Design: Kijuro Yahagi

アメリカでもっとも愛された芸術家の1人、ソール・スタインバーグは、独自の知的で洗練されたスタイルで、漫画(cartoon)の世界に革命を起こしたことで知られる。戦後50年以上にわたり『The New Yorker』誌の表紙を手がけた仕事は、新聞や雑誌の一面を芸術の場に変えた。日本初の大々的な個展となる本展では、ポスター、リトグラフ、エッチング、木版画をはじめとする約280点の作品により彼の軌跡を紹介する。

『MONDO 映画ポスターアートの最前線』

『ロッキー』ポスター: セサル・モレノ(2014) MONDO所蔵

ネット時代になった今、宣伝とは一線を画したアートフォームとしての復権の動きもあるのが映画ポスター。そのカルチャーの最先端にいるのが、アート集団MONDO(モンド)。彼らは映画館のTシャツ屋から始まり、アーティストが自在に映画を斬新に解釈した「オルタナティヴ・ポスター」というジャンルを開拓してきた。MONDO提供による無声映画から最新作までのオリジナル・ポスター71点を展示する本展を楽しみたい。

『Chim↑Pom展: ハッピースプリング』

Chim↑Pom[ブラック・オブ・デス]2008 Courtesy: ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)

結成17周年を迎えるChim↑Pomの初期から近年までの代表作と新作を紹介する、初の本格的回顧展。独創的なアイデアと卓越した行動力で、意表を突く数々のプロジェクトを手がけてきた彼ら。その主題は、現代社会に対するメッセージ性の強い作品でありながら、ユーモアや皮肉も感じられる。展示は、都市と公共性、ヒロシマ、東日本大震災などをテーマにダイナミックな構成になるそう。コロナ禍でも明るい春が来ることを望む、彼らのパワーを感じて。

*展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。

GINZA2022年3月号掲載

元記事で読む
の記事をもっとみる