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なんだか最近、歯茎が下がった気がする…医師に原因や対処法を聞きました!

  • 2022.3.7
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鏡を見て「なんだか歯茎が下がった気がする」、写真を見て「なんだか昔の笑顔と違う」と思ったことはありませんか? 今回は、歯茎が下がる原因や対処法を「五反田駅前歯医者」院長の大木烈(おおき・れつ)先生に伺いました。

歯茎が下がっていく原因と理由を教えてください

原因1

歯周病:口腔衛生不良(歯磨きができていない)により歯周病が悪化することで顎の骨が溶けて、相対的に歯茎が痩せて下がっていきます。歯周病を悪化させる要因には口腔衛生不良の他に遺伝などの先天的要因やホルモンバランス、薬の副作用、喫煙、ある種の特異的な歯周病菌がもともと多いなどさまざまな要因があります。

原因2

機械的刺激:歯ブラシ圧が強いことにより、歯や歯茎を傷つけてしまうことで、歯茎が下がってきます。

原因3

歯並び:歯並びが悪いことにより歯茎が薄くなり、その部分が他の部分よりも相対的に痩せて下がりやすくなります。

原因4

歯ぎしり、食いしばり:歯ぎしりや食いしばりにより過剰なチカラが歯にかかることで、歯茎が下がる原因になります。

原因5

歯列矯正によるもの:歯列矯正により歯が動くことで場合により歯茎が下がることがあります。無理な力で歯を動かしたり、もともと薄い歯茎の部分を動かしたりすることで下がります。

以上の5点が原因として挙げられますが、ほとんどは(1)と(2)によるものです。歯茎が下がっている状態を放置すると、知覚過敏や、歯周病の悪化、歯が長く見えるようになり審美性が悪くなるなどさまざまな弊害が発生しますが、セルフケアをしっかり行うことで歯茎が下がることはかなり抑制できます。

セルフでできる歯茎を下げない方法を教えてください

徹底的な専門家(歯科医師、歯科衛生士)による歯の清掃と清掃指導をうけて完璧とまではいかずとも、プロ並みのセルフケアを行うことが必須です。磨く道具、磨く力、磨き方全てをしっかりすることです。具体的には、硬い歯ブラシは使わない、研磨剤の配合されている歯磨き粉を使わない、歯ブラシが歪むほど力をかけない(数日、数週間で歯ブラシの毛が開いてくる場合は力が強すぎます)、長いストロークでゴシゴシ磨かない、といったことです。私の経験上、強くゴシゴシ磨いている方が圧倒的に多いです。

歯茎も磨いたほうがいいのか、マッサージをした方がいいのか教えてください

歯茎を磨くと言うよりは、歯と歯茎の境目を磨くのが正しいです。歯と歯茎の境目から菌が侵入することで、歯周病になり歯茎が下がります。マッサージは歯が健康な人がする必要はないですが、歯周病が進行してしまっているケースでは、必要です。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

「五反田駅前歯医者」院長 大木烈(おおき・れつ)先生

歯科医師、歯学博士。昭和大学歯学部卒業。2020年12月に五反田駅前歯医者を開院。2021年6月より、昭和大学歯科病院高齢者歯科学講座兼任講師。子どもから大人まで、歯のお悩みを全てケアする総合歯科医。仕事の流儀は「努力を惜しまず日々研さん。患者さまに提供する治療の選択肢を多く持ち、よりよい結果に導けるようにすること」。五反田駅前歯医者のHPはこちら

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