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『おうちジャングル』【今日の絵本だより 第278回】

  • 2022.3.7

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。 こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

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『おうちジャングル』 ももろ/作 講談社 1430円

本日3月7日発売のkodomoe4月号では、「絵本とどうぶつ」特集で動物の絵本をたっぷり38冊ご紹介しています。 それにちなんでこちらでは、1冊でなんと39種類の動物たちが楽しめちゃう絵本をご紹介。 kodomoe webの連載「ももろの子育てもろもろ日記」でもおなじみ、ももろさんの『おうちジャングル』です。

ある朝、雨の音で目が覚めたあかりちゃん。 カーテンを開けると、なんと、おうちのまわりが一面のジャングルになっていました。 リビングに降りていくと、そこにはゴリラ、ライオン、ゾウ、他にもたくさんの動物たちが集まっていました。 雨でびしょびしょになったので、あかりちゃんのおうちに雨やどりにやってきたようです。 ぬれたままでは風邪をひいちゃう、と、あかりちゃんがドライヤーを向けると、みんなびっくり。 たくさん一緒に遊んで、たくさん果物を食べて、楽しい時間はあっという間に過ぎ……。

表紙を開いた見返しには、登場する動物たちがずらりと並んでいます。 ゴリラ、ライオン、オランウータンなどわかりやすいものから、エンペラータマリン、ゴシキセイガイインコ、オオガラゴといった、初めて名前を聞くような動物まで。 ページの中ではみんな愉快に入り混じって遊んでいるので、 「どこにいたかな?」 と、親子で探すのが楽しいですよ。 (こうして絵本の中から何かを探すのって、子どもの方が得意だったりするんですよね。) リアルな動物はちょっと苦手、という大人も、ももろさんの描く優しく愛らしい動物なら、きっと大丈夫。 お友達のように親しみやすい、たくさんの動物に囲まれて、おうちにいながら緑いっぱいのジャングルへの冒険を味わってくださいね。

選書・文 原陽子さん はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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