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人づき合いはどこまで必要? 心を削らない、ラクな人間関係の築き方

  • 2022.3.6

「誰にも自分をわかってもらえない」
「人生、うまくいかないことばかり」
「自分はダメな人間なのかも?」

そんなモヤモヤを抱えている、"生きづらい"あなた。『「うまくいかないことばかり」が改善される 心がラクになる思考法』(ポプラ社)が、あなたの人生をラクにしてくれるかもしれない。著者は、精神保健福祉士で公認心理士の細野正人さんだ。

つらい心を無理やり明るくしようとする本ではない。まずあなたが抱えている"生きづらさ"とはいったい何なのか、そしてその生きづらさをラクにするためにどのような考え方を身につければいいのかを教えてくれる。本当に痛みを抱えている人の心に寄り添った、実践的なノウハウが掲載されている。

キーワードは、「メタ認知」。メタ認知とは、自分の状況や心情を、第三者視点から客観的にとらえることだ。「ダメだ」「どうしよう」と悩んでいるとき、人はネガティブな感情に飲み込まれ、冷静な判断ができなくなっている。一歩引いて事実をとらえられるようになれば、必要以上に落ち込むことはなくなり、どう対処すべきか冷静に考えられるようになる。

たとえば、職場で上司に怒られたとき。「私はダメな人間だ......」とどこまでも落ち込んでしまう人も多いだろう。メタ認知をはたらかせれば、「私は今精神的に傷ついているな。メンタルケアが必要だ」「上司に言われたこの部分は確かによくなかった。繰り返さないために、こう頑張ろう」と、今何をすべきかを冷静に判断できる。本書では、メタ認知のステップがさらに詳しく解説されている。

ラクな人間関係のコツは

生きづらさの多くは、人間関係にかかわる問題ではないだろうか。本書がすすめる、ラクな人間関係の築き方を一部紹介しよう。

「あなたが安心できる人と接する機会を増やしましょう」
人は誰かといて安心しているときに、幸せを感じるもの。一人でもいいので居心地のいい相手を見つけ、その人と多くの時間を過ごしてほしい。

「苦手な雰囲気の人には無理して近づく必要はありません」
反対に、居心地の悪い人や苦手な人とは、無理して付き合う必要はまったくない。あなたの人生はあなたのものだ。苦手な人とは、物理的にも気持ち的にも少し距離を置こう。

「大事に思う人に『好き』と伝えましょう」
思いを率直に伝え、わかってもらえると、心の距離は一気に縮まる。「好き」という言葉でなくても、「楽しかった」「また会おう」などの言葉でも好意が伝わる。

「人に助けを求めるのは恥ずかしいことではありません」
人に頼らない人は、なんだか近寄りがたいもの。弱さを率直に見せる人は、親しみやすく思われる。人の力を借りるうちに、お互いに助け合う関係性が築かれる。

本書の巻末には、著者細野さんが東京大学でおこなっていた授業の内容を再構成した、「ココロのトリセツ」を収録。自分の特性に応じて心の取扱説明書をつくるというものだ。無理に前向きになるのではなく、等身大のあなたのまま、ラクに生きられるようになる本書の思考法。あなたの毎日にも、きっと新しい光が差すはずだ。

【目次】
第1章 生きづらさって何?
第2章 生き方を変える能力の身につけ方
第3章 人生が変わる思考術
第4章 モヤモヤがはれる人間関係の築き方
第5章 働きやすくなる人間関係の築き方
ココロのトリセツ紙上ゼミ

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