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世界も熱狂するシティポップの魅力を凝縮した1冊!

  • 2022.3.2
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現在、日本で70年代後半から80年代を中心によく聴かれていたシティポップが、世界のネットコミュニティを中心に熱く盛り上がっていて、ここ最近ではシティポップを聴いて楽しむイベントがアメリカでは大盛況。国内でも、リアルタイムで楽しんでいた大人たちによるリバイバル以上に、新たな音楽としてミレニアル世代やZ世代の心を掴んでいる。全世界で鳴り響いているそんなシティポップの熱狂をギュッと凝縮した、入門書にして決定版となる『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』が刊行、さっそく重版も決まった。

『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』栗本斉・著星海社刊¥1,100

30年にわたり日本のポップミュージックシーンと併走してきた音楽ライターで選曲家の栗本斉によるこの書籍は、著者自ら名盤100枚をセレクトし、1枚1枚精緻に綴ったディスクレビューと、「シティポップとはなにか」をさまざまな視点から提示するコラムで構成。1975年に発表されたシュガー・ベイブ唯一のアルバム『SONGS』に始まり、ネオ・シティポップの旗手の1組であるYogee New Wavesが2021年10月に発表した『WINDORGAN』までを網羅。基本的には70年代後半から80年代にかけての作品に重きを置きつつ、3割程度は90年代以降の作品を取り上げ、シティポップ草創期からネオ・シティポップが盛り上がっている2020年代初頭までを俯瞰できる内容になっている。掲載アーティストは、前出の2組以外にも荒井由実、加藤和彦、大瀧詠一、山下達郎、杏里、松田聖子、杉山清貴&オメガトライブ、竹内まりや、郷ひろみ、岩崎宏美、佐野元春、今井美樹、小沢健二、古内東子、キリンジなどなど、日本のポップシーンを彩ってきたアーティストが勢揃い。

「『メロウでアーバンでグルーヴを感じられる』という表現は、シティポップを伝える言葉として最適だと考えている。ただ、実際に『メロウ』なサウンドや『グルーヴを感じられる』リズムがどういうものなのかは、聴いてみないとわからないという方も多いだろう。その場合は、ぜひ一曲一曲聴きながら体感していただきたい。それと、こういったサウンドはシティポップの重要な側面でもあるため、アレンジや参加ミュージシャンの記述にかなりの文字数を割いている。主役のシンガーだけでなく、ミュージシャンやアレンジャーなど周辺のスタッフィングも含めて、シティポップの世界を楽しんでいただければ と思っている」と、著者の栗本は本書で綴る。

本書掲載ディスクを集めたプレイリストが、Spotify、Amazon Music、Apple Musicのプレイリストに飛べるQRコードが巻末に掲載されているので、ぜひ聴きながら読んでみて!

栗本斉(くりもと・ひとし):音楽と旅のライター、選曲家。1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『Light Mellow 和モノ Special』(ラトルズ)などがある。フィガロジャポンでも音楽レビュー連載にてセレクトと執筆を担当。Twitter: https://twitter.com/tabirhythm  Instagram: www.instagram.com/tabirhythm/

●問い合わせ先:星海社www.seikaisha.co.jp/information/2022/02/01-post-211.html

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